天才王子#10

 公子会談の結末と前に併合した国を訪問するの巻。なんか第一皇子の暗殺騒動は自作自演とかやはり無理があるのでは?という気がする…元々は主人公暗殺計画なので…のだけども、主人公に暗殺の容疑をかけていたのはこういう結末にするためか…とエクスキューズにはなっていた。普通なら第一皇子が主人公暗殺の下手人をつきとめていれば首謀者の第三皇子を失脚させることができたはずなのだが、それをしなかったのは第一皇子がバカだという設定で、しかも下手人を追いかける側近ちゃんを主人公が止めたのもうまく功を奏してるというご都合主義で、欠席裁判で泥を何の罪もない人間にすべておっかぶせるという構図は面白いのに、個人的には萎え萎え。
 貴族や王はいつから偉くなったのか…というテーマがなるほどこのアニメシリーズ全体のメッセージなのだとすると、このタイミングで出してきたことからある意味納得なんだけど、なんつーか、主人公が才気ばしって、ちょっとばかしピンチにはなるけど結果的には全部彼の都合の良い方向に物事が進んでるってのが、やはり俺TUEEEの変種に過ぎないかなという感じ。自分も若ければこういう展開にカタルシスを感じてたのだろうか?。まぁ主人公の国は小国らしいので、ならば一旦大国に呑み込まれたらその後浮かび上がる展開はなかなか厳しいので、成功させ続けるしかないんだろうけど…。
 前に書いたかどうかわからんのだけども、軍の制服が詰襟のいかにもナポ公あたりのデザインなんだが、どうにも気になる。というのも主力兵器として鉄砲が出てこないから。こんかいも武器を借り受けて武装した市民も槍とか剣とかそんなのばっか。原作者もイラストの下書きみてオッケーだしてるのだと思うんだけど、軍服が近代的なのに、武器が中世的なのが引っかかる。城のなかでも本がぎっしりだとかテーブルなんかの調度と見ても中世まっさかりというよりはやはり近代に近い時代の物のように見える。なんのかんのいってチャンバラのほうが動画的には見栄えがするとは思うんだけど、もうちょっと考えた方が良いのではと余計な心配をしてしまったというか。

わしかわいい#10

 ミッションクリアするものの、精霊が攻撃されるのを見かねてお助けに入る話。うーん、やっぱり俺TUEEE展開。精霊が現実社会の何らかのメタファーだったら、それを攻撃してるのはどういう意図があって、それを守ろうとするのはどういう勢力で…みたいな興味も沸くんだけど、そういうのも見当たらないように思うし、あと数話でこの作品の大テーマみたいなものを自分が見つけられるのかどうかわからなくなってきた。今回登場した陰陽師も、この世界の職業紹介みたいな感じだし、もしかしてアニメシリーズは原作の世界観を説明しただけで終わるのだろうか?。

ファ美肉#10

 姫が自らのアイデンティティのために革命を起こしたその後。これもよくわからん。軽いノリで革命起こしても、それ単体で楽しいコメディになってるような気がしないし、そもそも二人が何らかの指名を受けて転生してるはずなのに、そっち方面の盛り上がりが今のところあまり見当たらない。結局男二人のうち片方の見かけが女の子になって、恋愛が成立するかしないかだけの関係性の物語で終わってしまうんだろうか。ドタバタコメディとしての突き抜け感は中盤あたりまで見られたけど、それ以降ガス欠気味な感じだし、かといってテーマ性に見るべきところがあるようにも思えないんで、息切れしつつも完走しきるかどうかぐらいの感じかなぁ。
 音楽の派手さは割と好き。特に今回も出てきた黒騎士くんのテーマの意味もない派手さと明るさはちょっと比類がない。そのへんははめふらもそうだったよなーとちょっと懐かしくも思ったり。