王ラン#21

 死者が死ぬ話。まぁなんのかんのいってカタルシスは得られた。動画は枚数使って迫力はあったし、しかし、今まで内乱描写ではバトルシーンももたもたしてる場面が多くて、これもそうなんだろうか?、どうせ決着自体は決まってるから、その後の風呂敷をたたむ部分に時間を使うべきだろーと思っていたから、その通りになっていて割とビックリ。
 王とは民の拠り所という提示も、なんかスッキリしすぎていてどうにももやもやするし、今まで主人公が民と交流する場面がほとんどなかったから、これどーすんだろーとも思っていて、まぁ民を救済するとか慈しむとか、そういうものをなんで主張しないのか不思議に思っていたから、これもなんか拍子抜け。ただ、この提示がアカンというわけではなく、例えば日本の現状を見てみるに、王というのとはちょっと違うが、国があれこれ至れり尽くせりしても国民は(アベなどの総理大臣を筆頭として税金にタカっているように)甘えるばかりなので、あーなるほどみたいな腑に落ちるところはある。
 子は父を乗り越えるものとか、臣下としてのありかたとか、いろいろなテーマに関してもそれなりに適切な配置だし、まぁそれでも王侯貴族の話ではあるんだよな…という点と、結構中世の西欧あたりのものをモデルにしときながら、前にも三途の川だとか、今回の地獄の描写とか、日本の仏教説話も取り込んでいて割と節操ないなーみたいにぼんやり思ってた。