王ラン#18

 主人公の激闘続きと鏡の人の過去話。継母王妃の話のあたりは、赦しとか救済だとかなんだろうけど、正直よくわからん。理屈付け無しの唐突でやっぱり作り物感がデカいのでまたかよということもあるし、しかし、王たる器を大きく見せるという意味ではこまけぇことはいいんだよもまたあって、まぁそのへん微妙な感じではある。しかし、主人公がとりあえずの危機を回避したとはいえ、主人公側はまだ優勢になっているかどうかもあやふやで、あそこで許すという行為がハリボテに見える可能性は十分にあって、これ、旧臣がまともな人だったから良かったものの、罪人どもが上っ面でああいう態度に出たら継母王妃は果たして許すと言えてたの?、旧臣は許して罪人は許さない理由、旧臣を許すんなら罪人もまた赦すのだとすれば筋は通るがまた騙される‘ぞ…になるわけで、やはりそのへんご都合主義ではある。ただ、旧臣同士が戦っていた状態は、まぁ誰もかれもが我を忘れていた状態であり、いざ一段落ついて旧臣どもが自分たちがしでかしてしまったことを今一度認識して我を取り戻す…という段階を踏んでるから、これはこれでアリなのもわかる。
 まぁそのときそのときのシーンで、すべての理屈付けがピタッとはまって視聴者に訴えかけるという形でないとダメだというわけでもないし、そのへんいろいろ不安材料も抱えながら、それでも大きな流れとして少しずつ前進するというのも奥深さを示してはいるから、まぁ一つ一つのシーンでスッキリしたい、腑に落ちたいという視聴者としての我儘だと思えば、ここはもうちょっと一歩引いて視聴するべき段階なんだとは思う。そのへん構成をしっかり考えてないはずがないので、やはりいざすべてが終わってみたら、今もやもやしてる要素がオーラスですべてつながるみたいな展開はまぁ十分にありそうではある。