この程度のエロで精一杯なのか。
特訓編。まぁこんな嘘競技にこんな理屈をぶっこんでくるのはその意気や良しではあるんだけど、もったいない気もするな。新競技もお色気がないと連載で人気の期待値を下げるし、ホントガチ勝負だけの新競技を作ったところで、既にファンがついている既存競技と勝負してまともに勝てるはずがない。そういった意味では原作者の苦労は計り知れない。
今回感心したのは株抜きに成功させていたときはちゃんと腰を捻らせて、スナップの勢いで抜かせていたけど、神無に失敗させてたときは綱引きのように力を入れさせてた。おそらく原作漫画でもそういった描写がなされていたのだと思うが、こういう部分は確かに動画のほうがわかりやすいと思う。とはいえあんまりそこに注目させるようにも見えなかったけど。
主人公に力不足を感じさせ特訓で乗り越えさせるという展開は、なにも挫折や足踏みなしの展開を考えると必須だとも言えるのだが、正直のたのたした雰囲気でもうちょっと短縮できないものかと考えてしまった。まぁそのへんは今まで主人公に挫折らしい挫折が描かれていなかったから今回の足踏みの必要性が感じられないってところもあるのだが、さすがにそれは視聴者としての自分のわがまゝではあるんだよな。1クールに収めるためには挫折や底に至るまでの仕込みに尺を割く訳にはいかない訳もあって、なんともバランスが難しいところもある。エクスキューズも納得行くように出来ているし、冷静に考えると制作側の判断が全く正しい。まぁその他いろいろ難しい判断もあって、やはり新競技の物語の組み立ては構造的に難しいものがあるんだと思う。しかしこの作品を見ていると、さすがにこの競技はないが、漫画から始まる新競技の実現性は0でもないのかなと夢を見させてくれるだけの勢いは感じられる。よくよく考えると今人気のスポーツも原型はその限りではないけど今の形になって200年も経ってないのが多数だからな。とはいえ、競技人口や人気を支えるファンのことを考えたら飽和状態と考えるしかなく、実質新しい競技が入り込める余地はなさそうだけども。
