わしかわいい#5

 襲撃した町を守り、その過程で出会った他のプレーヤーにパーティー入りのお誘いを受けるが断るお話。まぁいつも通りの俺TUEEE展開で、ストーリー的にそれほど見るべきものもないんだけど、リアデイルの感想でも書いた通り、このへんでNPCではないプレーヤーとの出会いがあってハテと思い当たることがありーの。
 MMORPGあたりだとNPCとプレーヤーにはそれとわかる相違点がありはするのだが、ゲームをプレイするという感覚だと基本ゲーム上のミッションを協力して達成するのは基本的には他のユーザーなのであって、NPCがお助けキャラとして以外は基本ミッション達成の補助的役割しかない。しかしこの構造は現実社会でも往々にしてあるのであって、例えばなにか欲しいものがあって買い物をするとする。そういう場合は欲しいものを入手できれば良いのだから、例えば道中交通機関を利用するならその従事者、買い物を店でするのならその店員なんかはNPCと同じ扱いをしてしまう。これがいつも利用していて顔なじみにでもなればその途端NPCから格上げされて自分と同格の人間という扱いになるのだが、こうも便利になった現代に比べ、特に前近代にまで遡れば用を足すために世話になる人間が他人=NPCであることがむしろ稀であって、今日となんかでもおなじみのように、一見さんお断りみたいに、顔見知りでなければモノを売ってくれないことすらあった。
 異世界転生モノの異世界は、これもまた往々にして現代社会の別の形であったりするわけで、そこで主人公たちがNPCキャラが人格を持って扱うべきものと感じてしまうのは、結局のところ現代における他人の再発見なのではないか…と思ったのだ。他人も同じ人間ではなく、自分にとって便利な道具であるという認識があればこそクレーマーだとかモンペなんかが蔓延るわけであって、いやそうじゃないんだよというお話なのかなと。ラノベだと若者向けって話だけど、モンペが大流行したのが前世紀のことだから、四半世紀前に三十台後半だとか四十台の連中が社会を壊してきたその成れの果てを憂いてのこのお話だとしたら、なんと迂遠なことよのという感じではあるが、全盛期にモンペだった世代が欲深なむしろ悪意を持った世代だとすると、今の若者はもう息をするようにというか、無意識下に他人を道具扱いしてる可能性が無きにしも非ずで、しかも今の若者は文化資本を持った上の階級と、貧困層に二極化してるそうだから、逆に貧困層側が上級国民の層からNPC扱いされてる最中なのかもしれずで、事態は自分が思うより深刻なのかもしれずとちょっと思い至ったというか。
 ドラクエやFFが大流行した過去ですら、自分の思い通りにプレイが進まないとリセットしてしまうのを見てゲーム感覚で社会を生きてる若者は…という言説をよく聞いたものだが、もっと深刻で、社会の階層化が進み貧困層は上級国民の利便性のための道具であって人格を持たないということが日常化を通り越して空気化してるんじゃねぇのという認識なのかも。だって主人公は魔法だか特異技能をもっていてなんでもできる→カネ持ちはカネにものを言わせてなんでもやっちゃう、同等の能力を持たない弱キャラはNPCであってまともに取り合うべき人間ではないという構図が主人公を通じて描かれてるんだもの。いちおうある瞬間をもって主人公にはNPCも同じ人間であることがわかってしまった…というところから物語が始まっているわけではあるが。


ハコヅメ#6

 非番明けからの、合コンと公用車事故のお話。今回も手堅い感じ。社会問題にはあまり切り込まず、どちらかというとギャグ方面に振ってる。公用車事故は、アレ、傷はついてるけどいわゆる交通事故と分類されるものなのか、それとも傷がついても事故と言い張る類のものなのかはわからん。

オリエント#6

 正式に緑髪ヒロインが主人公側に加入する話。メイン三人が何らかのコンプレックスを抱えてるみたいな話にしてたが、そうはいってもダントツにヒロインがメンヘラみたいなのはよくわからん。物語上お姫様扱いせずにメインキャラは同格ですよという宣言なのか、それとも現実の何らかの反映なのかもよくわからん。
 OP映像あたりから緑髪が加入するのは明らかだったが、前回までの話だとどうするのか読めなかったが、いちおう長老のようなキャラに(保護のため)放逐されるという話でちょっと感心した。子供が世界を救うというのはこの手の作品のパターンになってしまっているが、昨今のこういうサブカル作品は全部が子供だけで完結しているものが多いように感じるので、ちゃんと大人の役割を果たすキャラがいるのは、ちょっと珍しくはなってる。
 あと、今までの描写からおそらく武士団はそれ自体がアジールの役割を持っていると思われるので、団長がダメになった今回の武士団が周囲の働きで何とか機能しているのがいかにも自治組織っぽくてなるほどではあった。むしろ今まで団長が専横してたのに違和感があるというか、いや別に団長が強烈なリーダーシップを持っている…という形でも別に何の不自然もないのではあるが、いちおう日本の前近代に対するある程度の知識があって取捨選択してファンタジーに織り込んでるという態度が見えるとちょっと安心するというか。まぁ大分この作品に対する個人的な好感度は上昇中といったところ。

ルフレ、レイド終わる。で、さっそく

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 293を3MExに。3MEx/4M=28019/27250=1.02822なので、3%弱のステアップ。手持ちのPOP属性では攻援第八位なので、これはおそらくいろいろ我慢して4MExにしても主セン入りするだけのステータスは得られなかったと思われるので3MExにする決断は正解だったかも。
 しかしレイド11日までか~。通常14日までなので結構な短縮加減。いつもが7日前半終わりの14日までで純粋に7日あるのに対し、今月は6日前半終わりの11日までだから、後半は5日しかない。なので、後半連勝SRのフルマカは、必要炭酸数が前半より多くなることもあってちょっとしんどかった。去年はどうだったかなぁ?。