リアデイル#6

 盗賊退治と旧知のユーザーからの贈り物の話。主人公がプレーヤーと会うわけなんだが、よくわからん。この世界はサ終しているはずだし、それでもネットの海に漂っていたシステムに何の因果か、おそらくリアルでは死んでしまったハズの主人公の魂が電脳空間でデータ化されてネットで生きているという設定だったと思っていたから、他のユーザーがリアルでは生身の体を維持しながら一人のプレーヤーとして登場するとは思わなかった。いちおう主人公は前世で死んでしまってもネット空間でセカンドライフを送るという「やりなおし」をさせてもらっている代わりに、NPC、つまり他のキャラクターも一人の人格として扱えという無言の「枷」をかけられていると思っていたので、そういう設定から治外法権で暴れるユーザーを見逃しはしないだろうし、どうせリアルでは生身の体を持っているのだから、ゲームから存在を消して退場させても特に問題はないと考えるのも当然で、しかしなんでNPCにそれを阻止させたのかがちょっとわかりづらい。ただ、NPCにとっては主人公も今回のプレーヤーも能力が桁違いなだけの同じキャラクターという判断しかできないだろうから、その辺の意識が主人公と違うのは陶然とはいえる。人一人の命の価値を考えさせるという意図があるのだろうけども、ちょっとドンくさいシナリオという気はした。
 まぁ実はわしかわいいの最新話も視聴済みなのだが、ゲーム世界にいると思ったら、その世界のNPCにもちゃんと尊重すべき人格があったという点が共通していて、そここそがこの界隈の作品群が支持される理由の一つになっているような気がするから、なんらかの考えの糸口がちょっとつかめてきたかなといった感じ。ただ、どの作品も大抵が主人公が無敵設定なのは気になる。そのへん何度でも転生を繰り返すことができるが、キャラクターのステータスとしては一般人であったリゼロとはやはり別系統の作品なんだろうなという気もしてる。