アクアトープ#20

 元館長代理、仕事であっぷあっぷになる話。1クール目と2クール目で別構成になってるので、後半戦でいえばこう自分を見失うだとかそういう落ち込む展開になるのはフォーマット通り。周囲もあいつはバカだみたいな扱いだし、本人も優先事項が何かわかってないようなので、そのへん誤読はなさそうだが、ただ正直ここまでアホやと新規採用された段階のフレッシュサラリーマンがこれ視聴してもあんまり感情移入できないのでは?。もうちょっとやるべきことをやったうえでそこで手が回らないという描写のほうが…とも思うのだが。
 水族館で結婚式…のプレゼン、副館長が資料を読んでないはずがないだろうし、だからこそ想定内といったのだろうが、客先に営業に行く前に不備な点は指摘してないというのも、「どうせ言っても反発心が先に立ってまともに受け止めそうもないのだから、ここは一つ実際に顧客対応させて何が求められているのか直接わからせる」というしかない。ある意味やさしーってなもんだが今後の展開がどうなるか。ただ正直水族館で結婚式というのも個人的にはアホやなと思う。思った上で、では海の生き物に刺激を与えるのがダメなのだから…というのも、もしそれが至上命題なのだったら、水族館で飼育なんかせず、元の生息地でそっと生かしておけばよいのであって、やるべきことは水族館排斥運動にまで行き着くわけで、そのへん人間と海生生物との距離感をどう考えたらよいのか…みたいなのがテーマなんだとは思う。


平家物語#10

 壇ノ浦直前まで。語り継ぐために最後まで見届けるというのもまぁそうねぇといった感じ。扇の的と那須与一のエピソードも1カットか2カットほどだったし、源氏メインだと扱いが軽いのなんの。でもまぁ義仲だけでなく源氏本流だって絶えてしまうのだから、元ネタは盛者必衰というテーマでは一貫してる。平家の末路がどうだったのか大半の視聴者にはわかってることだとは思うんで、あとは次のクライマックスでどう新しい切り口なり、どでかいテーマをぶっこんでくるかどうかが見どころなのかな。

暗殺貴族#7

 商人の家での修行もしくは才覚を表すの巻。なんつーか、転生してから全然苦難らしい苦難にあってないから、いわゆる物語でいう溜めの部分が全然なく、ここで転生前の技術で成功しました…とか、助けた女の子にモテモテです…って言われても正直ピンとこない。そのへん回復術士のほうがよっぽどカタルシスを得られるというものだが、これいつまで続くんだろうな。個人的には本編より、他の転生者のその後というコメディのほうが楽しめてしまう。主人公、これだけ転生先でうまくいったら、勇者の暗殺なんかより、人生楽しめるのでは?というわけで、そこでなんでここまで女神からの依頼に忠実になってるんだろと思わなくもない。あんま圧力をかけてというのもなんだが、時々は女神と主人公が顔を合わせて進捗具合でも語り合ったらよいのにとは思うが、それもなんだかなぁで。だから、他の転生者がミッションを忘れてセカンドライフを満喫してたり、ミッションを忘れてはいないんだけど思ったように事は運ばないっていうテストケースの方がよっぽど人間っぽい感じがするんだよ。
 しかしまぁ、OP映像あたりを見ると、もしかして暗殺すべき勇者って、女神本人だったりするのかなぁという予感がする。まぁわからんのだけども、なろう本家でも勇者と知り合うというタイミングがあるはずなので、その会うところでアニメ版は終わりなんだろうなとぼんやり思ってる次第。