真の仲間#7

 麻薬騒動と、ついに主人公が勇者パーティーの捜索に捕捉されるの巻。なんかいろいろなテーマが錯綜してるというか、いろんな場面で興味のあるイシューはちりばめられているんだけど、自分の中で、では今回はどんな話だったのかをまとめようとすると捉えどころがないというか、混乱中。散発的に書き散らしていくと、加護というのはもう直球でその人に合った適性みたいなもので、普通人間なんてどういう適性があるのか、それはやってみないと分らないし、取り組んだことがたまたまうまくいったとして、そこそこ適性があると思っていても、もしかするともっと適性ある分野があるかもしれずで、実はやってみたところで試行回数には限りがあって全部確かめることだって出来るハズもなく、本当に一番自分に合った適性なんてわかるはずもないのだが、この作品だとそういう試行錯誤をしなくても一番ぴったりな適性みたいなものが加護という形で分かるようになってるとかそんな設定なのだろうという気がしてきた。まぁそれがわかれば楽だよねとも思うが、あんまり社会的によろしくないことが適性だと分ったらそれはそれで困惑もするだろうしで、なんのかんのわからない…というか人間の適性なんて可塑性があるってことにしといた方が案外精神的によろしいのかも。
 まぁ子供のサブキャラが自分がそう思っているのかそう思わされているのかなんて疑問に思うのは、もうその時点で子供ではないワナという気もするが、前近代なんて割と精神年齢高めなので現代の感覚で推し量ってもというところはある。
 勇者パーティーの捜索に引っかかってしまったが、なんか悪人顔を描写するのも人が悪いというか、あんなわかりやすい表現なんてしなければよいの二とは思ってしまう。というか、あのわかりやすさは逆にミスリードなのかという気がしないでもないが、そのへんは結果待ちだワナ。主人公とヒロインが穏やかな生活を望む、平凡というよりは善人という描き方をして、その周辺は一般人のささやかな願いみたいなものを配してはいるんだが、そこから外れた敵キャラというか、主人公たちと距離のあるキャラたちは腹に一物も二物もあるような感じ。どうにも下品さみたいなものが鼻にはつくんだが、人それぞれに野望なり欲望なりがあるってことにしているのは個人的には良いのではないかと思ってる。だいたいの物語がメインキャラの思いとか願いが主軸に据えてあって、それ以外のキャラはそれに寄り添うか対立するかみたいな二分法で描かれることが多いように思うが、人それぞれの思惑があってそれらは等価に扱われるというほうが自然であるとは思うんで。

斗神姬#6

 損傷した機関部の修理のために火星の古代遺跡に立ち寄ったのだが、そこは不思議少女の故郷でもあって…の巻。あの不思議少女があの遺跡?から地球に直接来たというのもアレだが、マジシャンがその末裔という設定にもちょっとビックリ。しかもシュメール人。いちおうここで古代とのリンクが確立されたわけだが、まだまだよくわからん。オーバーテクノロジーを古代人が開発し、現人類はそれを発掘して使ってるということだが、そのオーバーテクノロジーですらあの敵と対等には渡り合えなかったらしくて、その辺の力関係がよくわからんのが一つ。そういう状況で木星に行ってなんか打開策が見つかるのかどうかわからんのがもう一つ。まぁそこは宇宙戦艦ヤマトのコスモクリーナーみたく、なんとかならないってことはないだろうという気はするので先々になんか仕掛けはあるのだろうと思うが、まぁ結果を見てのお楽しみってところ。
 しかしなんだな、遺跡破棄のシーンとか、穴ぼこがあいて砂ごと沈むシーンとかなんか妙にリアリティを感じさせるんだよな。このアニメ、最初はポカーンとする描写があるのだが、実はリアリティを考えてのことみたいなのがわかってなるほどみたいに思うことがある。その最たるのがバトルシーンで、ジャパニメーションならロボットとロボットが組み合って鎬を削るってことをやるんだけど、この作品の場合、まぁ移動はしないわけではないんだけど、敵を攻撃するときは止まったままビームで薙ぎ払ったり、なんか空間を心臓の鼓動のように拍動させたり(おそらくやはりなんらかのエネルギー兵器だと思われる)と、こう殺陣としては全然映えない感じなのよ。で、なんでかなと考えてみたら、どうせ敵にエネルギーをぶち込んで破壊するんだったら、わざわざ敵に近づく必要はないよねと気づいたわけ。移動するためにもエネルギーは必要なのであって、急加速したり急転回などの高機動をすればするほどエネルギーは消費してしまうのであって、市街戦のように遮蔽物があるならともかく、今までの戦闘では敵との間に障害物はないのだから、移動にエネルギーを使うぐらいだったら、その分攻撃兵器にエネルギーを使った方が合理的ってなわけだ。今回頭上から降ってきた岩を砕くのに格闘技を使うのはどーなのよというところはあるが、まぁあそこで大量のエネルギーを放出する兵器は使えないんだろうなと考えるとそれなりの説得性はあるというか、でもまぁストーリーのメッセージ性からするとどうでもよいことではあるかも。