アクアトープ#19

 子ペンの取材のために、元アイドルのいたプロダクションが、元アイドルがセンター譲ったその後進引き連れて水族館に来る話。新エリアの責任者の話をやるのかと思ったら違ってた。来年の話とかそういやいってたなという。設定が設定やなと思わなくもないが、そこをツッコんでたら話にならないのでアレだが、元アイドルはついでということでTV出演を打診され、断るつもりが後進のアップアップな姿を見て出演を決意するとか、おそらくその出演で何か吹っ切れたのか飼育員こそ自分に合ってると言ってみたりとか、そこそこ順当な流れ。ラストのそのセリフからすると、もうほぼ未練はないようであっても心のどこかでまだ後ろ髪を引っ張られる感じがあったんだろうなとか、そしてそれを補強するようにハイヒールを後進に譲るという提示があってみたりと、そして今回すべてが吹っ切れたとかそういうことだろうなと思いはするのだがよくわからん。元アイドルは前に言語化してたから、この仕事が好きみたいというセリフ、別に水族館勤務だとか飼育員だとかではなく、アイドルのように自分が夢を追いかけるより、人の夢を支える仕事という意味なんだろうなと思ってみたり。
 なんというか、この作品だともうドラマ性は脳筋の元館長代理の方ではなく、元アイドルの方に集中してる感じで、人間そう瞬間的に気持ちを切り替えるなんて器用なことが誰にでもできるわけでもないんだが、その期待のキャラでどうにもスッキリしないのがちょっと寂しい感じ。そういや、この作品の英題、whiteもsandもaquatopeも入ってなくて、The two girls met in the ruins of damaged dreamなんだな。英題というより副題なのかもしれんが。ruinはもうなくなってしまったし、damaged dreamも修復というか解決してしまったようなので、これからは水族館版島耕作に集中するってことなんだろうか。