異世界食堂#5

 スコッチエッグモンブランの巻。ラミアは常連客だから1期で登場してるはずだけど記憶にないな。女の見かけにコンプレックスを感じて修行という話もよくわからん。下世話な話だが、正直種馬として期待されてるんだろうぐらい。
 モンブランも今一よくわからん。そんなに数出るものでもなかろうに、回転ずしの皿を積み上げるがごとくタラフク食った上に、さらにおみやげとか普通ならそんなに用意してないだろうとも思うのだが。
 どちらもパンやスポンジ未体験だし、Bパートは紅茶すら知らなかったから、時代設定が紅茶が英国で流行った時代よりもっと前、砂糖はしってるがスポンジケーキはしらないとなると古代までとは言わないケド、そこそこ大昔なんだろう。料理はまだまだ洋食の範囲だけど、一般的にあまりなじみのないものになってきた感じ。

やくも2#5

 うーん、感想は書きにくいがバランスの良さは相変わらず悪くなくて楽しんでる。今回は部長が祖父に認めてほしくて悩むという話だが、学校の展示に見に行かない理由がぼんやりわかるようなわからんような。評価が確立してる人だし、いざ展示物を見て何言ったらよいのかわからんというところなのかも。自分の孫の実力は分ってるから、かといって人前で褒めるのもけなすのもどちらも角が立ちそうだから照れてるというかめんどくさいというか、自分ならそんなところかなぁと思うが、この作品だとあんま予測が当たりそうな気はしない。そういう展開の読めなさ加減とか、行間を読むにしては難しすぎず、かといって練習問題というほど簡単でもないそのへんのやっぱりバランス感覚なんだよな。
 1クール目実写パートの五平餅がアニメにも登場しててワロタ。こういう使い方もうまいんだよな。

王ラン#3

 主人公が先代の王の指定を受けていたのに王位を簒奪されて旅に出る話。面白いことは面白いんだけど、どこか引っかかる。今回継母の人間性で意外な提示があったのだけども、前回の裸の王様→実は暗愚ではない、継母→別に意地悪ではないと、既存の童話をモチーフにしながら性質を逆転させていて、いかにも奇を衒ってんですよという形がどうにも評価しづらい。今回退場した弟の師範も模擬戦では前回長男が勝つと実は思ってたんだろうなという気もするので、そのへんなんかどっかで見たことのある素材を持ち出して先入観を利用してミスリードを芸風としてるんかなという感じ。かといって内容はパロディとして笑い飛ばすわけでもなく、マヂな物語として視聴者に迫っているから、個人的には他所から借りてこなくても自分の主張を直球勝負したらええやんと思ってしまう。主人公が聾唖者なのもよくわからん話で、昔ばなしによく出てくる主人公に付加された障害は、主人公が試練を乗り越えたら解除されることが多く、むしろその障害こそが試練そのものだったりするんだが、これはどうなんだろ?という感じ。意思疎通に困難はあるが、それで他者と断絶してるわけでもなく、王族だから周囲が割と理解してくれているようなので、試練だとしてもハードルは低いものになってる。昔だったら手話なんてものも一般的ではなかったのだから、聾唖者に対する差別はあんなものではなかったはず。それをどう解釈したらよいのか迷ってしまう。一つの可能性として、あれは昔よりは周囲が気遣ってくれ、ともすれば金銭的な支援までしてもらってる現代の障害者をどちらかというと皮肉ってるものと考えることもできるんだが、さすがにその線はないでしょという気もするので、ではどうするの?という疑問は残る。障害が後々解除されるのであれば、例えば死神坊ちゃんのように、誰かが呪いをかけてるという形をとるのが自然だと思うので、おそらく聾唖のままだろうと思うのだが、これも最初のうちから断定するのはいかんだろう。
 となると、いろいろ元ネタを取り去った後に残る、この物語としてのオリジナリティ、作者のメッセージ性とは何かを整理してみると、その取り去った飾りの部分にあまりにも借り物的要素が多いと感じてしまったので、なに?、それは作者がこの作品を通じて読者に伝えるために必ずこういう形にすべき、他に方法はないと判断した末のものなの?、それとも、なにか視聴者に馴染みのある要素を引っ張ってきて客寄せパンダとして有効だと考えたから採用したの?と、判断基準を問わずにはいられない。
 いやまぁ作者がどのような方法をとるかについては、結果的にそれで作者の目的が達成されたかどうかで判断すべきものなので、現段階から疑義を呈するのもアレだが、すくなくとも視聴者を泣かせに来てるし、テーマも真剣そのものと感じてるので、舐めた真似をしてると思われるようなことは避けた方がよいんじゃね程度のものではあるのだが。