アクアトープ#17

 職場の同期会らしきものをやって親交を深めるの巻。うーん、個人的に期待していたものから外れていくからなんかコレジャナイ感パネェ。そりゃ意図はわかるんだよ、職場の人間関係を良好に保ち、仕事をよりやりがいのあるものにするとかそんなの。いちおう同期の気の合うもの同士が互いに誘い合って飲みに行くという延長で、休日を共に過ごすというのは昔もあったことではあるんだけど、正直これがこれからの社会で望まれるべき理想の姿なの?という感じがする。
 ぱっと見で頭に浮かんだのは、これ社内リクリエーションでしょということ。昔は会社、特に大企業なんかでは学校の部活動(大会で優勝を目指すとかそういう体育会系のものではなく正課のクラブ活動のようなもの)のようなものがあったらしいし、社員旅行は誰でも聞いたことがあると思うが、会社によっては社内運動会をやってたところもある。で、これは別に会社が社員にやさしいだとかそういう次元の話なのではなく、元々が社員を会社に定着させる目的のもの。似たようなものにボーナス制度があって、今でこそ大半の人間がアレは報奨制度だと思っているが、元々は給料の後払い制度なのであって、日本で会社ができ始めた頃、社員を募集して一旦入社したはいいものの、かなりの社員が給料をもらったら即会社を辞めていたことが多かったらしくて、社員が短期でやめてしまうと長期の事業計画が立てられないし、社員が辞めるのが当たり前の状態だと社員募集にシャレにならないコストがかかるので、どうしても社員を長期在籍させるための苦肉の策が、例えば本来半年働いて支払う給料があったとして、その給料を半分にして月割りにして一か月ごと払い、半年継続して働いたら残り半分を払いますよという、半分の給料を人質にして企業に縛り付ける目的のものだった。今では頑張ったらその分だけプラスアルファという認識をしてる人が多いと思うが、これ、会計上はやはり給料の後払いシステムでしかなくって、だって、会社の決算は一時期半期ごとだとか四か月ごとになったこともあるのだが、今でも大半が年度ごと、つまり一年で計算するのであり、月給で給料をもらっているから勘違いしているだけで、会計上は年俸で計算してる。それをいわゆるボーナスは月給の何か月分と換算してる時点でもう明らかだと思うが、そうやって個人の給料をボーナス含めて何か月分と計算して、その月数で割ったものを月給として渡してるだけ。なので、ボーナスであなたは頑張ったから上乗せ、別のあなたは成果が出なかったから減額というのは本来というか、そうではなくもう考え方からオカシイのであって、日本の法律というのは基本的にカネ持ちの味方でしかないから、その倫理的にオカシイ制度を賄賂を貰った政治屋が後押しして立法してるだけの話。実際ボーナス月の出る前に退職したら、働いた分の賞与分が払われるところもあるし、どうせわからんからと払わないことにしてる悪徳な会社もたくさんあるというだけの話。まぁボーナスはともかく、日本で会社ができ始めた頃は、当然地方からのお上りさんをなんとか引き付けて定着させる必要があって、そのためにうちの会社は地縁血縁に近い疑似共同体なんですよということをウリに社員を募集してたそのウリがリクリエーションの充実だったりしたわけだ。会社に入っても仕事だけのドライな関係だと都市部での孤独な生活に耐えられない人間がそれなりにいた昔の話。
 で、職場でのそういう良好な人間関係を保つのはまさにマネジメントの問題であって、管理職の役目。なので、今回の話で、職場で気の合うもの同士が休日を一緒に過ごす…というのを逸脱して、人間関係の構築なり修復なりを管理職が主導するのではなく、下っ端の社員が自腹を切ってやってるというのも、もうこれは「仕事」をテーマにするのであったら結構オカシな話なのであって、これは結果的に人間関係がよくなったからメデタシメデタシというのはえらい胡散臭い話になる。
 しかも現在の日本では、職場の人間関係に配慮して職場環境を整えるべき管理職が、部下にロクな教育もせず、パワハラ上等になってしまってるわけで、そのような状況でこれを提示するのは何考えてんの?という憤りにちかいものがある。1クール目では、これは何度も言ってる通り、元館長代理にしても元アイドルにしても、夢をかなえた結果としての水族館勤務なのではなかったのだから、最初はその仕事に興味がなくても、やってみればやりがいはどの仕事にでもあるのであって、夢を最上位においてそれを目指して頑張れという時代ではもうない、昔から日本は願えば夢はかなうという社会ではなかったが、国家として衰退期に入り、もうなりたい仕事につくために頑張ればよいという状況ではないだろうというのを踏まえたうえでの作品だと思っていた。もう20年も前からブラック企業、ブラック労働という単語も生まれており、職場環境がバブルはともかくバブル以前と比べても急速に悪化してるし、最近40代定年制というのが話題になったが、これ別に最近の話でも何でもなく、もっと前から早期退職制度だの追い出し部屋だので40代以上を狙い撃ちにして会社から追い出すという状況になっている。そういう状況なのはよっぽどのお花畑でもなければ、高校生ですらその現実をぼんやりとではあるが認識しているこの時代に、こんな仲良しクラブを提示して本当に共感が得られるとでも思ってるのかなという感じ。もちろん理想は理想として示すことに何の異議もないし、この描写がそんなにお花畑か?と言われると、別に何の考えもなくぼんやり眺めていればスルーしてしまうぐらいのバランスであって、そんなに顕著にこれはダメだってほどのものでもないんだけど、やはり社会の構造を敢えて無視してるんだろうなという感じは受けた。
 今回、新入社員がこれだけのことをやるんだったら、お前ら給料ナンボ貰ってるの?というのと不可分な話だろうし、そういう自分が感じてしまったもやもやをスルーして話は続いていくのか、それともなんらかのエクスキューズをしてくるのか、SHIROBAKOが、業界の闇をすべてスルーしてエエトコばっか見せてたから、これどうなんだろうなという感じではある。あんま篠原監督の特性にあった仕事でもないような気はするんだよな。なんかもったいないというか。

城姫クエストイベント終了

 なんとか250位ボーダー以内に入ることができた。今回は探索イベントで、前回のレイドイベントとは全然仕組みが違うのだが、前回は全然ptが足りなかったので今回はそれを反省してとにかくフィーバーのみでのゾーン走りをそこそこした。いちおう300位ボーダー272471429pt、250位ボーダー331416332pt、150位ボーダー410748362ptで、250位ボーダーよりは1500万ほどの余裕があったが、それでも終了三十分前に走るのをやめていたらギリギリだった。150位も目指せないptではないのだが、もしそうすると時間も洒落にならないほどかかるし、行動力回復薬も大量消費するので目指さなくて正解。いちおうボーダーから余裕をもって上回ってたからもしかして報酬取れないかもという焦燥感はなかったが、それでも油断するとダメな局面ではあった。
 今回仲間登録しているユーザーさんのうち、いつも150位ボーダーあたりにいた人が、今日チェックしてみるともう8日間もログインしてない状態。やはり前半走っているみてこれはキツイと判断して撤退したのだと思われる。あと二人ほど150位ボーダー付近にいるユーザーさんがいるのだが、この人たちは相変わらずの順位。ガチャ特攻姫を持っているのでなければ、行動力回復薬の消費がスゴイことになってるはずだが、課金して追加購入してたりするんだろうか?。他にも可能性はあるけど参考になることでもないしなぁ。
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 ただ、やっぱりツラい。新規流入とは言ったが、もしかしてサーバーを統合してベテラン勢も統合されたとかそんなのだろうか。数か月ほど前に上位常連にいたユーザーが割と順位を落としているように思うから、手持ちのユニットが初心者は急に充実するはずもないんで、そのへんあたりかなぁと思ったりもしてる。なら報酬のボーダー順位も緩和して欲しいところなんだが、どーなんだろ?。
 シナリオは相変わらず三文芝居なんだが、いつもイベントごとの単発シナリオなのが、ここ最近は連載気味になって気合が入っているようで、若干楽しめるようになってるのでどうにもなぁ。

追記

 ちょっと気になって過去記事漁ってみたら、ちょうど二か月前に探索イベントだった。ボーダーはむしろ今回のほうがやさしかったという。前回の探索イベントは150位ボーダーに入っていたから結構走ってたんだな。まぁこのへん手持ちのデッキの特攻倍率や、助っ人でガチャ特攻姫を借りやすいかどうかも強く影響するからなんとも。
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