Hidden Value SASインスティテュート

 ソフトウェア会社だが、サイトライセンスを発行して販売する形式をとっている。全社員を公平・平等に扱うのが方針。幹部専用の駐車場とか食堂とかは無く、利用は共通。全社員が個室を与えられているとのこと。うーん、Googleみたいな会社なのかな。
 なんといっても福利厚生と職場環境が充実している。勤務時間は週35時間。9:00〜17:00で、昼休み1時間。これって昔の日本企業の勤務時間と一緒じゃないか?。どうも残業は無いらしい。敷地内に医療センターがあり、医療従事者が常駐。託児所あり。フィットネスクラブを無料で利用でき、毎週お菓子が配られるという。
 仕事だが、業績評価シートを昔は使っていたが廃止。但し製品には担当者の名前を入れてサポートさせるっぽい。顧客が製品を利用したらその担当をつけるってスタイルなのかな。給料は業界では平均より少なめのようだが、ベースアップがあり企業年金にもフル加入。終身雇用といっていいのかわかんないが、結果的に長期雇用になっている。これも昔の日本の企業を髣髴とさせる。
 管理職も自身が担当業務を受け持っている。あとチームプレイを重視と、こう書き連ねてみるとそんなに特異なことをやっているとも思えない。派遣や請負を使うことも無くうまくやっているようだ。まぁ従業員に裁量権をできるだけ渡し、担当業務で顧客と直接触れ合う機会を設けて、相手の顔を見ることのできる仕事をさせているのだろう。
 ソフトウェア開発だからそれなりにスキルのある人間を雇うんだろうけど、サウスウエスト航空なんかのように雇用の際に理念を説くというのは書いてなかった。でも査定もなしに社員を信用して任せて仕事をやらせているってのは、新奇なことでもなくあたりまえっていえばあたりまえの方法。なんで日本ではこういう仕事スタイルが廃れちゃったのかね?。