ぼくリメ#9

 11年後に飛ばされた主人公、その間の記憶もなくプラチナ世代たちがアーティストとして花開かずにしょぼくれてしまったことに後悔の念を新たにするの巻。うーん、やっぱり雑。前話で鹿苑寺が去ることになって主人公は激しく後悔してたと思うのだが、あのイベントがあってなお、シノアキとナナには何の反省もなくとにかくクリエーター魂を押し殺させて製品を作ってたとか考えにくい。まぁ鹿苑寺に関しては課題映像作品であれほど自分のシナリオにこだわっていたのに、いくら金策とはいえ同人ゲームを作るときには見本ゲームのシナリオを見せられて戸惑ってはいたものの、素直に主人公の指示に従ってたのが不自然と思っていたから、ゲーム完成時の物別れも実は唐突としか思ってなかった。あと、いくら後で才能を開花させるだけのものがあったにせよ、同人ゲームを最初に作るときにはまだスキルが上達してないし、彼ら彼女らがなにか世に訴えかけたいという情動があったとも思えない。自分に才能があるかどうかもわからず、海のものとも山のものとも知れぬ同人ゲーを半信半疑で作っていて、それで売れたんだから、あの時点ではいくら主人公のガイドがあったとはいえ、初めて半商業的に自分の作り出したものが売れて他人に認められるという経験をしたんだから、そこでなにかしら手ごたえを感じていてもおかしくないんだよな。
 自分に溢れるような創作意欲があっても、それが世に認められなければ自分の実力はそんなものかと落胆もするし、まだまだ未熟だから精進しなければならないと考えるものもいれば、世の中間違っとると考える人もいるだろう。で、売れないからもうモチベーションが下がって創作活動をやめてしまう人も多いわけで、本当に主人公のあの方法が必ずクリエーターを潰すものとも限らない。強烈な個性を発揮して売れる作家もいれば、ひたすら世に迎合して売れる作家もいるのだから、そんなの単純に一般化できないでしょってこと。本人がよっぽどカネ持ちであって、他人にどう思われようと自分がいいと思ったものしか作らないという恵まれた環境にいるんだったらともかく、それで他人からカネをとって飯を食っていくんだったら、自分が表現したいものと世間が求めるものとのすり合わせを何らかの形で行わなければならないワケで、一概にどっちがどうとは言えないと思うんだがなぁ。で、若いプラチナ世代はそもそも世に訴えたいと思うほど何か表現したいものが元々最初っからあったの?って話。途中でこうしたい、修正したいってのは、スケジュールが押してるときはよっぽどのことがない限りその場では遠慮して、次の作品の製作会議だとか、ブレーンストーミングの際に言えばいい話でしょ、とにかく最初はゲーム作りを一通り体験するということが重要なんだし…という感じ。

かげき#10

 運動会始まって終わるの巻。ファンも呼んでるんだからそりゃ運動会ですらステージだよなという。キャラ紹介が終わったと思ったらあと3話。あとから追っかけたのでなんか手持無沙汰な感じ。

マギレコ2#6

 ボスまでの途中。場面場面は動いているように見えるんだけど、基本主人公が妹の友達に会いに行く途中でしかなく、今までの主張の再確認がメインなので、間延びしてる感じ。かといっていろんな要素を入れ込むわけにもいかないだろうからここはおとなしく待つのが吉かも。

現国アニメ#10

 内乱開始の巻。なんのかんのいって楽しみではあったが、まぁ内乱で主人公が負けると話が続かなくなるから結果は見えてるというのは前回述べた通り。戦況推移も作者のさじ加減一つだからあんまり気にしても仕方がない、が、なんかツッコみたくなる要素は結構ある。まぁそのへん打ち上げ花火でもぼんやり眺める気分でいた方がよいとは思う。
 墨俣の一夜城はセリフにもあったし、でもまぁツーバイフォーは上手く絡めてはいるんだけど、さすがに大砲には負けるだろうぐらいかな。空軍の兄ちゃん相手は、あれ、オスマン艦隊の山越えだろうし、203高地に28㌢砲据え付けての旅順攻略もミックスかねぇ。オリジナルもあるんだろうけど、ここはむしろ戦史を引っ張り出して元ネタを読者に探らせる方が楽しめるとはいえる。
 うーん、ただねぇ、これだけ戦力が双方わかってる状態だとあとは情報戦なんだろうね。となると、戦艦を引っ張ってくるってのはさすがに相手にバレるのではとか、建材を運ぶのも斥候がいたら丸わかりなのではという気はする。まぁそのへん常軌を逸する判断で相手が驚きましたというのをカタルシスにしてるだろうから、これもやっぱりツッコむだけ野暮かな。
 次回の答え合わせで楽しみなのは、反逆者が首チョンパなのかどうか。勝利条件をつくって相手を追い詰めないようにしてるから命まで取らないんだろうなどうせ…という感じだが、せめて他国に亡命して二度と母国の土を踏めないようにしないと、反逆者に対しての態度が生温いとなると、国民が言うことを聞かなくなるんだよね…。主人公も軍師と相談してる際、残虐な行為云々といってるから首チョンパも可能性として残されてはいるんだけどね。

海賊王女#5

 石の秘密を探るためにオルレアンにまで行くが…。主人公の放浪癖は前にもあったことなのに学習しねぇなぁといった感じ。あと、石の秘密を探るための行き先選び、主人公の言う通りに動かないんだったら他にアテがあるんだろうかと思うので合意形成のシーンも余計な描写。アメリカさん向けのウケる絵面なのかねぇ。クランチロールだし、日本向けがメインというより欧米メインとか?。男のキャラデザがおおきなおねえさんむけっぽいと思っていたのだが、全世界向けだと考えるとあんま性差を気にはしてない感じはする。
 しかし海賊が待ち受けていたのもよくわからん。こっそりあとをつけていったにしてはそれっぽい描写はないし、先回りしたにしては行き先は行き当たりばったりで決めてたからなんでわかってたの?とも思うし。何か所かの予想地点があって、アタリをつけて待ち伏せってことなのか。
 エルドラドといえば黄金郷のことだろうから、カネまわりの話か。ならやっぱり帝国主義とか資本主義批判みたいなもんだろうか。