ぼくリメ#8

 納期優先で製品は仕上がり、売れて学費は稼げたが…の巻。プラチナ世代の卵たちがやたら主人公のおかげというセリフを連発してたので、これはうまくいかないよってサインだというのは薄々感じてはいたが、主人公が気付いたのが、彼らは勝手に有名になってたという自分が指摘してたもの。ゲーム制作の部分は冴えカノあたりで十分描写されてたから、普通学生がゲームを作るんだったらそこに自分の手で作品を作り上げたいという強い動機があるはずで、なら普通は中身が気になるものだが、もう一連のエピソードではクリエーターというより上の命令でフォーマット通りに作業するサラリーマンのようになっていたから、まぁ進行とともに死刑判決が出るだろうというのが視聴者にわかっていく仕立てではあった。ただ、今回は学費を稼ぐという制約があったから主人公が製品完成を最優先事項にしたというのもいちおう理解はできるという流れ。
 ただ、ではこのまま完成をみんな喜び、その後の創作活動にも勤しんだ…という展開は論外にしても、この展開が面白いかと言われても…とは思う。主人公を振り返ってみたら、10年さかのぼってやり直しをして、それが逆に大失敗だったとして、以降の展開でまたやり直しをやるの?というのが一番にある。個人的には昨今のループものの流行からするとその可能性が高そうで、それはちょっといただけないって感じ。まずが、10年時間遡行して美大に入りなおすということ自体が恵まれた幸運なんだから、それをうまくいかせなかった時点でもうアウトでしょみたいな。一度目の遡行がダメだったからもう一度というのはワガママな子供かよってなもんで、それをするにしてもまずダメになった世界線に今一度立ち戻って後始末を十分にしてからでないと筋が通らんでしょとは思うんだが、もう10年後の世界にいっちまってるんだよな。
 実はちょっと前あたりから、主人公が時間遡行前にパンフを見てプラチナ世代羨ましいとか言ってた時点で、彼の時間遡行も織り込みで彼らは有名になっていたんじゃないかとかちょっとは思っていた。つまり、彼はあの時点ではプラチナ世代とは出会ってないんだけど、でも主人公時間遡行前のプラチナ世代は実は時間遡行後の主人公と出会って影響を受けており、有名になっていたとかいう、まぁ色づくと似たような構造。時間遡行前の鹿苑寺ペンネームが、時間遡行後の今回、主人公込みで由来が説明されていたのはどういうことなのか…。でもそういう話でもなさそう。
 そもそも時間遡行前の主人公は結果として報われなかっただけで一生懸命生きていたわけであり、やり直しをさせるのはその人生を否定するようなことなのでは?と自分は思っていた。ここで時間遡行して人生をやり直すという恵まれた機会を得て、そりゃ主人公なりに一生懸命にやり直したんだろうとは思うのだが、視聴者としてはチートを駆使して雑に生きてるなぁと思っていたわけで、以降の展開が、やり直しがうまくいかなかったからまたやり直すってことになったら、大きな物語の構造として目も当てられないんじゃないか?とは思ってる。
 でもなんだろ?今回のヒキで、主人公はおそらくクリエーターたちの才能は潰したのだろうが、時間遡行前は独身で、時間遡行後さらに時間が経過して結婚して子供までいるんだから、なにがしかのご褒美をもらったと見てよいのかな?。主人公が時間遡行をするのが2016年で、時間遡行した先が2006年、そして今回主人公が時間を確認したのが2018年だから、空白の時間に何が起こったのか?、それは決して結果として失敗したということばかりではなかったということなのか。そうだとしてその空白の時間の記憶が主人公にないのはどういうことなのかとか、というかこの時間軸をそのまま進めるのかどうか。ホントにもうワンチャンやるのかやらないのか。先が楽しみというより煽り属性高いなという感じ。

現国アニメ#9

 内乱開始編。国論が分裂するときは拳どころか命のやり取りで統一をするってのは、歴史的に見ても避けられないわけで、そのへんこの手のジャンルだと割と主人公がチートで大活躍したから国全体がこぞって支持というものが多いから個人的にはなかなかのもんかなといったところ。
 そうなるとやっぱり気になるのが主人公の統治する国の軍システムの奇抜さで、異種族に軍権を分離するというのがどうにもリアリティに乏しい。なんとはなれば、それ、現代世界で内乱の絶えない政情の不安定な国でいえば、政府軍と反政府軍に最初っから軍隊がわけられているようなもんだから。平時だから通用するシステムと主人公に言わしめているが、国内が乱れると逆にそれを増幅させてしまう。外敵がいればそれに向かってそれぞれ協力するか?と言われたら、それはさすがに主人公の言う通り、指揮命令系統が統一されてないと軍が弱いどころか、それぞれの勢力が敵の調略にあう可能性が高くてこれまた危険そのもの。なんでこういう欠陥システムが取られてるのかと本来なら首をかしげるばかりなのだが…。
 ただ、これはおそらく苦肉の策であって、歴史的に言えば例えば軍閥が割拠していた中国だとか、そういうものを想定していて、それに似た状況を作り出すためにこんな面倒なことをしてると考えた方がよさそう。なので、これは最初っからそういうシステムにしてるというのがオカシイだけで、最初っから国が分裂している危機にあることをモデル的に示したもの、ただ、本当に分裂している状況となれば主人公が最初っから内政にかまけてる暇はないのであって、そのへんのエクスキューズが仕込まれていると見た方がよい。
 で、おそらく作者が一番想定してるモデルというのが、戦前の日本の有様。陸軍と海軍が予算の分捕り合いで仲が悪いだけでなく(航空兵力は陸軍と海軍のそれぞれに独立して存在していて、空軍として別組織になるのは戦後)、陸軍も海軍も政府のいうことをちっとも聞きやしねぇという状況だったわけで、さすがにそれを再現するつもりはないだろうけど、読者の皆さんはいちおうそれを念頭においてくださいよねぐらいの態度ではあると思う。戦前の近衛兵が別に陸海軍と独立して政府を支えていたわけではないし、海外を侵略して領土を取るという意味ではなかなか使い勝手の悪かった海軍はともかく、利権争いにそれはそれは陸軍は執着していて内部でも派閥争いをやってたぐらいなので、戦前のメタファーをかますとすればなかなか大変。いちおうこの作品が視野に置いてるのは、今まさに日本の内政がめちゃくちゃであるということだと思われるわけで、日本において戦前からの政治軍事の連続性はいちおうそれなりにあるとはいえ、過去もしくは現在の失政に対する反省を糧としましょうの中にあまりファシズム要素は入れてないとみるべき。ましてや昭和天皇は国民がいくら死のうとどうでもよかった側の人間なので。
 しかしまぁ内乱に主人公側が負けると話が続かないのでさすがにそれはないのは誰もが承知の上だと思うが、だとするとこれを通じて描きたいのは内乱に勝つことというより、それを通じて描きたいもう一段次元の高いことではあるだろう。

海賊王女#4

 石の調査にドレスデンまで赴く話。ドレスデンって内陸にあったはずだが…と思ったら川辺にあって、なるほどラインかと思えばエルベだったという。まぁ見た感じあの潜水艦喫水が浅そうだし無理な話ではないなと思い直した次第。
 石に秘密がどうのもあるんだけど、なんだろ?、今回の話やっぱりジェンダーセクシャリティのことだよな。日本人はみんな職能集団であって、主人公もなにか役に立ちたいと主張するんだけど、忍者集団は姫様を守るのが使命なのでまともに取り合わない。…のだが、主人公のやる気にほだされて武道スキルを少しずつ伝授するという。いちおう主人公は物心つく前から娼館にいたわけで、自分がなりたいものになるための自己決定権もなかったし、周囲の圧力で娼婦というジェンダーを押し付けられていたわけだ。で、主人公は自分はそういう恵まれない境遇だったからと言って一足飛びに周囲と同じ扱いを要求するのではなく、こつこつやりたいことに関するスキルを積み上げていく展開。今回登場したゲストヒロインは、セクシャリティを持ち、それを武器としながらも、職人としてのスキルも持ち合わせているし、いちおうそれで周囲にも一人前と認められているという描写。主人公が設定上西洋人ではあるのだが、日本人集団の中にいてその中でお姫様扱いなのだから、まぁフツーに考えて日本人女性のメタファーだと考えるしかない。ゲストはもちろん欧米の女性だろう。世界的に男女同権と言ってるのは、男性と同じ努力をして同じスキルを身に着け、対等な立場に立ってから、でも男性優位社会がずっと続いていたから男性優遇の傾向があって、それで女性たちが未だに差別されているから同じに扱えというものだろうが、日本のキチフェミは、女としての特権を手放さず、形式上は男女同権と言いながら、その実女の私を優遇しろと主張してるので、おそらくそれに対する当てつけの要素もあってのこの話なんだろう。
 前に自分が中国に行ったときに女であってもちゃんと商売上の知識はあって男と同じ土俵で勝負してるみたいなことを書いたのだが、さすがにあれから時間も経っていて、今や日本でも男より実務に詳しくスキルも上の女性も大分社会に出てきてるとは思うんだが、でもついフェミの主張を見てると、男と同じように扱えといっていても、その実女としての特権を手放しません、で、自分をお姫様扱いしてくださいというのが多数見受けられるので、それにくぎを刺すためにわざわざ今回の話だと思うと、世界展開を考えているにせよ、まず日本人女性の中でも甘えた層にまずこれを見せる必要があると考えたのだと思うとなかなかご苦労さんですよねと言った感じ。
 キャラデザを見る限り、男のほうはヒーローとして高身長切れ長の眼、女のほうもやはり面長で首細の萌えキャラとは一線を画すものなので、ターゲット層は男というより女寄りだとは思う。ジャンプの作家人も女性が多くなってるし読者層ももうかなり男女の別がなくなってきてる感じで、そこらへん冒険モノといってももうおとこのこ独占って時代でもないのだろう。視聴者に対して前提条件の説明からやらなくちゃならないとなると、ホント大変ですよねと言った感じ。
 ゲストヒロインも、まぁ可能性として一晩泊まれは雪丸に対する問いかけであろうし、それを断った時点でゲストヒロインも関係性を察して、それまでモーションをかけていたのをきっぱり諦めるという風に読めるように作ってあるのも必要最低限でスマートな処理方法だとは思った。
 でもまぁなんだろうね?、物語としての大きなテーマはまだ掴み切れないというか。これだけ熱心に作ってあるとなるとテーマも一つだけじゃなくいくつも積み上げているとは思うが、時代背景とかからして近代に近い話だし、帝国主義批判あたりも混ぜられているんかねといった感じ。まだ後期資本主義の段階ではなく、資本主義が猛威を振い始める段階からおさらいをしましょうってことなのかな。もちろん欧米で女性が権利を獲得していく段階の話でもあろうし。


ゲームあれこれ

 艦これもイベントが始まってるからそろそろ前段ぐらい取り掛かりたいところなのだが、城姫クエストもイベント終了が明日に迫り、ガルフレもふむふむで時間喰いのイベントとやりくりに困る状態。なんとかせねばと思っているうちに無益に時間は過ぎる。で、ちょっとだけ奮起してコーヒーを淹れて眠気覚まし。でもあんまり乗り越えられそうな気がしない。

  • 艦これ 

 実はイベント開始数日前に、猫検知と思しき現象が止まった。最近はイベント前にだいたい起こっていた現象で、イベント中もあまり収まってなかった気がするからこれはありがたい。でも、出撃中にフリーズするのは少なくなったとはいえまだ起こっているし、任務受けでの猫もちょっとは改善されたような気もするが依然健在。怖いのはやはりクリア時のフリーズ。
 今回は大発搭載艦の割り振りに苦心するようなイベントらしく、全三海域とはいえ、最終海域が開放されるまで予断を許さない状態。だが、小規模イベントなのでおそらく期間は短め、そろそろE1には出撃して進めておかないと時間切れの可能性が高まる。

 ふむふむ四日間。とりあえず中間ランキングは5000位前後。なにしろ時間喰いのイベントなので、時間捻出が厳しい限り。月末恒例のイベントなので、城姫のイベント終盤と被るのはいつも通りなのだが、今回は城姫のほうがいつになく厳しいのでしんどい限り。フルマカは厳しいかな?。


 かなりしんどい。探索イベで、いつもそんなには苦労してなかったという印象だから、ちょっとこの厳しさには戸惑ってる。数か月前は一億pt付近で250位ボーダーがそこそこ取れていたと思うのだが、今回はつい先ほど三億pt稼いでようやく250位ボーダーを抜けたところ。いつもフィーバーと仲間応援のダブルゾーン以外走ってなかったのだが、とにかくスキマ時間も使ってpt稼ぎのためにフィーバー準備もしくはゾーン以外も走ったのは初めて。しかもこれ、まだイベント終了前のpt。まだ終了まで24時間以上あるので、もっとptは伸びる。
 77連や毎日一連で結局ガチャ特攻姫は当たらなかった。まぁ、課金ガチャでもない限り確率が低いから当たらないのは仕方がないのだが、77連についてはSSRが四枚しか当たらなかったから、レアガチャのSSR排出確率10%より低い設定の可能性が高い。上位陣も当たり前のように50位以内どころか250位付近にちらほら名前が見えてるから上旬のイベントともども結構しんどくなっているのだと思う。おそらく夏休みで生徒学生が新規参入してる模様。しかも休校の可能性があるのでこれがいつまで続くのやら。二日ほど前まではとにかく順位が400位前後でちっともランキングが上がらないからどうしようかと思っていたぐらい。とはいえ、行動力回復薬の備蓄がじりじり削られていくのが恐ろしい。新規参入が増えているのなら報酬獲得ボーダーを緩和して欲しいところだが…。