大運動会R#2

 主人公が他のクラスメートに絡んで関係性を改善させる話。主人公サイドはスポーツは共通言語として社会問題を改善させる道具として、前回墜落事故で主人公と関係の出来た銀髪娘サイドは、スポーツを悪用させる側に利用されるという対比構造を示している模様。今回の仲直りのほうは、武器商人や宗教対立とかもう社会問題が日本という範囲を超えての扱いだし、エンドロール見ると海外セールス部門を作ってるようだしで、いちおう旧作ファンをターゲット層にしてはいるが、それで様子を見ながら海外展開って感じかなあ。
 しかし、自分前作知らないのでよくわからんのだが、こういうテイストだったのだろうか?。テーマがそこそこ深刻で、割と現代性に直結してる割りには、シナリオがかなりダイジェスト風味で、ちょっと判断を迷う。複数のエピソードを並行展開しているから、一つのテーマをじっくり提示するための余裕がなく、今回の仲直りエピソードにはそんなに尺を割くことができなくて、溜めもくそもないもんだなと思うのだが、しかし今回で話をまとめるためにはそうなるのは仕方がないし、メッセージとしてエッセンスは整理されてるから十分とはいえる。しかも世界展開も狙ってるとなれば、問題提起も結論も文化の色にあまり左右されないよう単純化する必要もあるだろうしで、重厚なシナリオを期待すれば確かに物足りないんだけど、おそらく狙いはそういうところにはないだろうから、企画会議で想定された要素は必要十分程度には詰め込めてるんだろうなという感じ。
 まぁ何となく理解はできるんだけど、キャラデザやフォントの古臭さ、やはり前作を意識してるんだろうけど、もう何十年と経ってるから技術も向上してそれなりに端正なものを期待したいものなのだが、どうなんだろ?。海外客はむしろターゲット層広めにとってるんだろうなとは思うのだが、国内だとおそらく年齢層高めを狙っていて、M1層以下はほとんど捨ててるんじゃなかろうか。
 OP映像のこのシーン、
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 こんなにひさしのデカい信号機、もうほとんど日本から駆逐されてると思うんだが懐かしい。
 ED映像も静止画が流れるコストカット方式なのだが、

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 ポージングは昔のグラビアっぽいのに、作画はいかにも現代的。B級テイストながら要所要所を押さえていて、個人的には結構見ごたえがあるのでは?と期待してる。