いせれべ#2

 主人公が転校を決意、異世界ではまーた人助け。うーん、構造的には昔話の「正しい行いをしたものが報われる」ってだけの王道展開でしかなく、シンデレラでいうところの継母からイジメられる展開が素早く終わっちゃったね…でしかないんだが、妙に心に残る。そのうち魔王を倒せだとか世界を救ってくれと言われるのかもしれないが、タイトルからすると、この「報われる」部分がメインなのだろうし、今回セリフにもあったように人生を楽しむ…ということがテーマなのだとしたら正直お話はこれで終わってるような気はする。
 しかし学校描写もえげつないねぇ。「教育内容は他の学校と変わらないのに生徒の学習に対する意欲が違う」「成果を上げるための効率的な努力」「生徒自身に自律の精神があるから、微に入り細に入り生徒を縛る校則は必要ない」、それでいてスクールカースト的な描写ではないのだから、まぁなんというか、これらがそれぞれ「自分が集団内で優位に立つためのマウンティングとして他人の授業を邪魔する生徒」もいなければ、「どうすれば学力が上がるか試行錯誤せず単純作業の繰り返しでそれで学力が上がらなくても満足する生徒」もいないし、「フツーに考えたら大人子供問わずやってはいけないことなのに社会的規範を無視して校則の穴を突くような悪事を働く生徒」もいないわけで、これ、社会問題としての学校批判というよりは、すべてクライアントである生徒やその保護者が学校を崩壊させてきたことの裏返しだったりする。
 主人公の人生が一変したような趣だが、かといって他の萌えアニメのように当初はなんで主人公がモテモテになるのか理由が明かされない…というのではなく、前回も述べた通り描写が薄めだがちゃんと自分を磨くための努力を彼はしているよということだし、あんまりポモ時代の物語って感じはしない。原作者は進化の実の人で、自分はギリギリの差でアニメは視聴しないと決断したんだけど2期も作られるほどの人気みたいだし、進化の実はなろうでも、こちらは割と商業化のスロット待機という意味合いの強いカクヨムだから、割と商業作家に近い人なんだろうなという感じ。
 しかしなんだな、異世界転生モノって、転生先が「もう一つの日本」だったりするんだけど、この作品だと変化後の主人公にとっての現実社会は、同じ日本であっても異世界になっているのであり、異世界転生を同時に二度果たしたという形になってるのはオモロイな。

スキロー#2

 女同士での恋の鞘当てに主人公が弱る話。話がつまらないわけではないんだけど、この作品はお話が面白いというよりは懐かしいという気持ちで視聴してる。割とボロ泣きしてるので、中高生とは視聴ポイントが違うんだろうなという感じ。とはいえ、アフタヌーンは中高生剥きというよりはもうちょっと年齢層高めというか、中高生でも背伸びしてる層をターゲット層にしてるんで、M1(もしくはF1)層向けとしてもやはりウケのポイントも違うんだろうなとは思う。それでも当てるんだから凄いよな。

のけものたちの夜#1~13

 一気見。漫画原作のアニメ化らしい。主人公の悪魔とその眷属がどうも動物っぽい見かけをしてるので、ケモノと除け者とをかけてるみたい。悪魔は寿命無しとはいえ、契約者より人生経験豊富でも、契約者とともに成長するあたり結局ジュブナイルの構造なんかなという気はするが、泣きものとして優秀だと思うし、話も結構練り込まれていて悪くなかった。
 気になる点は二つ。一つはクライマックスで傷痍軍人が自分はノケモノなんだと吐露するシーンがあるが、結局この作品に登場する人物の大半が底辺層やそれに寄り添う者たちで、社会から「除け者」扱いされてる人たちだけでドラマが繰り広げられてること。で、よーく考えてみたら彼らを除け者扱いする人たちが、明言されるわけではないんだけど明らかにいて、そいつらが産業革命で格差を拡大しているのだから、そいつらがこの作品のキャラ達がいがみ合う原因を作っているのであって、そのいがみ合ってるキャラ達に対して「お前ら底辺同士で潰しあってる場合じゃないだろ」というのが透けて見えるかどうかで作品に対する印象は変わってくるんじゃないかな…というのが一つ。
 あと、悪魔の扱いがよくわからんという感じ。自分の認識が正しいかどうかはわかんないんだけど、あちらは神が絶対的存在で、それが正しさの基準になっているわけだが、同じ宗教上の悪魔はその神とは対立概念なので、そもそも正義の悪魔…というのは定義矛盾なのではないかということ。日本の場合多神教なので、悪魔というものがおらず、すべてが神なのであって、その神の中でも貧乏神や疫病神のように人間に悪さをするというか祟る神がいる…という人知を超えた存在は基本すべてが並列。ただ、この作品は別に海外向けでも何でもなく、日本人向けなのは間違いないから、原作者がそのような処理を意図的に行ってなくても、キリスト教の悪魔を日本に導入するときは、神々の一人として扱う…形になっていても別に不思議はないし、大半の日本人も違和感なくそう扱ってるとは思うんで、そのへんあまり難しく考えてもしょうがないってのはあると思う。
 まぁそんなわけで、貧乏人同士で潰しあっても仕方がないよーという主張としては悪くないんだけど、なんかストーリーの構造が勧善懲悪から離れてしまうのは時勢的に仕方がないんかなーという。この作品でキャラ達の真の敵、つまり階級社会を打倒すべきというストーリーにしてしまったら、現実の日本が結局敗戦後ある程度階級社会をぶっ壊して一億総中流とも呼ばれる比較的格差の少ない社会を作り上げることができたのに、なぜか戦前の階級社会に逆戻りに成功したのがアベなのであって、いやいや、階級社会を打破どころかいつのまにかそれを許してしまったじゃない…と考えると、もう階級間の勧善懲悪にリアリティなんてないのが現状なんだろうなという感じ。他の作品で「転生後は自分のためだけに生きる」というものが多いのも、「転生後に主人公が社会全体をよくするために行動するのは無理だしゴメンだ」というものの裏返しだろうし、なるほど社会はかなり壊れてしまってるんだなというのをひしひしと感じるし、ではこの作品のように、搾取層に歯向かうなんて無理だけど、弱い者同士でいがみ合っていても搾取層の思うつぼなんで、せめて弱い者同士は連帯していきましょうよというのはある意味賢いというか、パフォーマンスに優れた処世術の一つなのかも。

城姫クエストイベント終了。

 やっぱり今回もダメやった。250位ボーダーが約11億、300位ボーダーが8.5億で、じぶんの最終ptは5.5億の特効アイテム10程度残しの400位前後だったから、概算であと20~30回ゾーンを走らないと300位はムリだったろうし、100回ぐらいゾーンに入らないと250位はムリだったような気がする。

ネット不通か…と思ったら。

 昨晩ネット閲覧中に繋がらなくなって焦った。速度がおそくなるとかではなく全くの不通になったから、もしかしたらモデム交換かぁと思っていたんだけど、問い合わせをしようと電話をかけようとしたらそれも不通。で、モデムに繋がってるケーブルを電話に直結するとうんともすんとも言わないので、なるほどモデムへの引き込み線がダメになったのだとわかり、新調したら元通り。しかし閲覧中にケーブル断線とかちょっとレアケースなのでは?。ネズミなりゴキブリなりがケーブルを喰っちゃったのかねぇ。
 城姫クエストもこのトラブルでモチベーションが下がって、今日はエリア走りをほとんどできなかった…というかしなかったんだけど、気合入れて走っても300位ボーダー内に入るのが関の山、250位以内に入るのは無謀の域だったと思うので、きっぱり諦められたのはむしろ良かったのかも。