魔女旅#2

 本編開始。シナリオがちょっとした謎解きになってるのと、やはり主人公の成長物語であるというところも含めてようやく雰囲気がつかめてきた。
 しかし今回の話、昨今の報道聞いてるとよく耳にする、コロナ禍でリモート学習になった大学生がトモダチと励ましあえないから勉強やる気が起きないと言ってるのに通じていて苦笑した。前回、近頃の教育のおかしさを感じた…みたいなことを述べたが、なるほどそういう大学生にもなって独り立ちできない層へ向けた作品なんだろうかとぼんやり考えてた。

アサルトリリィ#2

 うーん、まだまだ本調子ではない模様。いちおう状況がシリアス設定なのでシナリオの骨格はそれなりに筋を外してないが、なんやろ?、シャフト節というのか、萌えアニメお約束のおふざけをそこかしこにとりあえず入れとかなくちゃってのはちょっともったいない気がする。そういうのもジャパニメーションの特徴の一つだし、そこに魅力を感じる外国人もいるんだろうけど、いちおう海外展開も考えていそうなので、なんで「うちはオタク御用達。それ以外の一見さんお断り」ってすんのかよくわからん。

トニカワ#2

 新婚初夜を丁寧に描くの巻。そういうのを期待して主人公がドキドキするというのはあると思うんだが、基本エロというか色気すらあんまり強調してない。そのへん出会ってお互い知り合ってないって設定がよく効いてる感じ。嫁がなんで主人公を好きになったのかが伏せられてて、あーなかなかうまい仕込みだという感じで、これ、確かに視聴者としては知りたいところではあるが、明かさずに済ませるってのもアリなのでちょっと感心してた。こうなると、主人公の事故時に初見なのか、それとも前から主人公を見知っていたのかに分かれるが、これ、恐ろしいのは事故当時の主人公の中3だから満年齢14か15で、そうなると当時の嫁の年齢は12か13(小6の可能性もあるがおそらく中1の設定)というのが前回の婚姻届で明らか。しかも現段階で嫁は16だから、高校に通ってるのかどうかも不明で、やはりかなり規格外。婚姻届の住所千代田区一番はネタにしても、父親の名前が太郎で母親のが花子なのはちょっと判断に迷うところで、物語に登場させないからどうでも良い名前を割り振ったのか、それとも未成年の結婚に父母の同意が必要で、彼女の機転で住所同様でっちあげたのかちょっとわからん。あんまこのネタを引っ張るのも何だが、嫁は少なくとも事故当時までに主人公と結婚しても構わないほどの決断をしており、それが12~13のときの決断で、そのときに自分の社会的役割を決め打ちしてるってことになる。今、このように主人公の家に転がり込んでの振る舞いを見ても、日本人の新婚にみられる価値観を持っているわけで、それは彼女の経験に裏打ちされているってことだから、少なくとも彼女は父母のあり方、というかかぐや姫モチーフだから祖父母に育てられてたという設定かもしれんが、それら年長者の夫婦のあり方を学習して、その知識に従って行動してるってことになる。まぁかぐや姫は短時間に成長して、竹取の翁夫妻の知識もあろうが豊富な知識を持ち合わせていたという設定だからあんま深く掘っても仕方がないが、次回は主人公の過去のクラスメイトも出てくるだろうし、嫁の過去の人間関係も出てこないはずはないと思うんで、そう都合よく前歴なしの女の子が落ちてきたで貫き通すとも思われない。
 この作品もある意味昭和期の新婚モノという感じを受けるし、テイストは萌えアニメっぽいしで、あんまリアリティだとかも重要視してなさそうだし、現代日本の社会問題でも深刻さは取り除かれてるっぽくて、割と結婚生活に丁寧に焦点を当てていそう。しかもおそらく海外展開も視野に入れてるように感じられて、ドラマとしてはヌルい予感はするんだけど、今期アニメでは割と個人的な期待感や現段階での評価は高め。