熊4#10

 ユナが魚食べたさに港町に出かけるもトラブルに巻き込まれる話。うーん、なんやろ?、本人もくり返し言ってたから転移門?とやらを早速設置すればいいのにとは思った。
 個人的に勧善懲悪は好みの部類だしゆるい話も好物の類で、この作品も総体で楽しめてはいるんだけど、どこか引っかかるのはやはりユナの立ち位置なんだろうなという気がしてる。A.C.で無双なのがね。前にも言ったと思うが、結局ユナはこの世界での職業は冒険者ではなく、投資家なんだよな。しかも鼻持ちならないほうの。構造的に水戸黄門なんだけど、水戸黄門がいちおうは公平な裁定者ってスタンスなのだが、ユナの場合はそこに徹しきれてないから、周囲から腫れ物に触るような対応をされてるような感じで、それを念頭に置くと、サブキャラの声アテにそのような演技をさせているように思う。そのへんはユナが未熟者ではあって、彼女の成長モノという側面もこの作品は負っているから難しいところで、学校にもいかずひきこもってデイトレードで稼いでいた彼女がネット上のVRとはいえ、他者と向き合って社会を知っていくって要素があるので、それ考えたらバランスは取れてはいるんだよね。
 今回でも肉の無償提供がどうにも引っかかったのだが、ユナの無敵っぷりを引き立たせるために巨大イカも盗賊も村人の手に負えない設定にしてて、ユナの施しをありがたがるしかない状況設定なのがなんとも。港町ってのは穀物生産ができないから漁業をやるしかなくって交易でも発展してなければ基本貧しいところが多いのだが、魚が食えないから肉をよこせってのも違和感ありまくり。そこに肉をポンと出してってのも安易に感じてしまう。要するに「暗くてお靴がわからないわ」「どうだ明るくなったろう」みたいなシーンが連想されてしまう。自分が無知だったら、これはこれでアリだと思っていたのだろうが、どうにも難しいところ。
 今回の見所はえちコスのお姉さん。@阿澄佳奈のちょっと舌っ足らずだが決して子供っぽくはない演技が個人的にはツボ。

キミ戦#10

 かつて主人公が助けたお姫様が主人公になにかお願いしに行く話。実はこの作品本当に1クールで終わるのか?と思って公式ページを見てみたら、下のバナーで次回の話を原作でネタバレという企画があったので試しに読んだら確かに次回の展開が書いてあったという。ちなみにいつも通りしょぼカレをチェックしたら#12で終マークのついてる放送局が多数だが、ATXだけ#13という。ネタバレでシスベルの意図は判明したのだが、もともと母の命令での出張なのでなんか都合良いなって感じなのだが、まぁそのへんは次回を楽しみにってことで。
 割とすれ違いという展開を多用してくる本作だが、妹の部屋を荒らすのと主人公の宿泊ルームに忍び込むのとを同時に持ってくるとかもうこれはなんといってよいのか迷う。三姉妹揃い踏みになってそれぞれが女王選抜で競争させられてるのもよくわからん。長女が長女で思惑がわからないが、アリスは今までに意図が示されてるのだが、長女と張り合えるのか?、三女はそもそも女王雨になりたがってるのかわからんので、これ本当に2話で終わるのかどうかわからん。
 そうそう、原作第一巻の表紙、アリスのコスがえちえちで目のやり場に困るな。アニメでキャラデザを起こされて、これはこれで構造が金太郎の前掛けっぽくてえちえちなんだが、それでも原作と比べたらえちえち度合いは緩和されていてるのがわかって二度びっくりしたという。

ストパン3#10

 ベルリン奪還ならず、計画も一時頓挫したというお話。どうせベルリンは奪還されるのだろうし、目前で足踏みってのは予定調和でしかないから、冷静に視聴してればキャラの危機とかイマイチノレない感じ。結局この作品も、連合国側で枢軸国側と戦った大日本帝国という構図の宇宙戦艦ヤマトとどれだけ違うのかわからんって感じやね。しかも敵のネウロイファシズム批判要素はなくて、むしろ共産国批判だろみたいな後ろ暗さがあってどうにも。ドイツ組の必死さにくらべておそらく全土がネウロイ支配下にあるらしいサーニャ置いてけぼりとかなんじゃそりゃ。ネウロイと話し合う可能性どこいったみたいな。まぁ和解が成るときはというか、シリーズが終わるときが和解のときってところなんだろうけど。

ノブレス#10

 貴族のバカ息子が大暴れした挙げ句、にっちもさっちも行かなくなって命令書をふりかざしてセイラを従わせる話。貴族の本拠地で大暴れするための舞台を整えてたということだろうが、なんとももってまわったやり方やのぅって印象。人造人間側の浪花節も、話の主軸が貴族側に移ってしまうと取ってつけた感があって蛇足気味。ただ、おそらくこの作品1クールだけだろうから、やれる限りのクライマックスを見せてくると思えば、キャラ総出演ってのも順当なところではある。