まえせつ#3

 大会出場を控えて、ネタ探しとセンパイの演技を見に行くの巻。なんか自分が心配してたことには言及されてた。やっぱ売れない漫才師の描写なんだろうね。そういう意味ではだんだんと軌道に乗ってきてる予感。とはいえ、それで作品全体の評価が上がるってほどでもない。個人的には漫才時の間がもっと欲しいところ。今どきのワナビーとはいえそれなりの芸人なら、ネタの出来不出来はともかく、リズム感とかテンポ、間のとり方なんてそれなりに仕上げてないと他の対抗馬からあっという間に取り残される。まぁさすがにアニメで漫才をやるに当たり、漫才部分に時間を取れないからお急ぎ演技なのだとは思うが。
 しかし、妹にもコンビを組ますのか~。第一話のエンドロールにコンビ名も併記する形でクレジットされてたから、展開は読めてはいたけど、どうなんかなぁ?といったところ。下調べなしに勢いで結成してたのは、ストーリー上のギャグなのだとは思うんだけど、姉が売れてないのになんか頭お花畑っぽくてどうにも剣呑に思えてしまった。

熊4#3・4

 主人公が強すぎて初心者向けのクエストを断られて他のパーティーを手伝うことになる話と、領主に呼ばれたり、主人公が目をかけてた少女フィナの母親を助ける話。主人公のふざけたユルい格好とお涙頂戴の予定調和グダグダシナリオに見えてしまうから、つい自分も騙されそうになるんだが、これ、おそらく神拾と同様の、現実の日本とはネガポジ関係にあることを利用したアイロニー作品。今回、ユナがフィナの母親を助けるところの展開がどうにも受け付けなかったのだが、そういうネガポジ関係であることを念頭に置くと腑に落ちてしまう。すなわち、このエピソードで重要なのはユナが母親を助けるために工夫することや、報酬無しで人助けすることではなく、フィナやその母親、ゲンツおじさんの一生かかっても報酬は払うという部分。有り体に言えば、この感謝の部分が大半の現代日本人から失われてる。それに気付けば、例えば#3のデボラネの不始末を謝ったり、デボラネが使い物にならないから代打で働いてくれたユナに感謝する…というのはともすれば身内の不祥事は謝るどころかSLAPPで逆ギレする日本人とは反対のあり方だし、#4の悪い貴族はたくさんいるが、うちの領主はそうではないというところなんかは、他国の貴族はノブレス・オブリージュを持っているが、本邦の貴族は庶民を税金棍棒で殴ってしかも集めた税金は横領するという構図になっており、光と影が逆転してる構造になっている。
 まぁこの話、前にも言及したかもしれないが、ちょうどタイムリーな話題にもなっているので深堀りしとくと、今読んでる最中の日本残酷物語1のp297ルイス・フロイスの日本史あたりの言及だから織豊期だと思うが、

 堺の話である。ある夜一人のキリシタンの信徒が、岸べの舟の中に捨てられた子供を見つけた。神父たちがこの子を養育していると、堺の信徒たちは
 「神父さんたちはそういうことはおやめになったほうがいい。人々が子供をひきとってもらえるという話を聞きますると、毎朝神父さんの家の前に子供をおいてゆくことになるでございましょう。それも日々、八人や十人にはなりますでしょう。とても養いきれるものではございませんから、何かの不幸がおこってまいります。すると坊主たちは、バテレンは子どもを食うために養ったのだといいふらすでございましょう。」
といってそれをやめさせたという。

 何がタイムリーなのかというと、熊本赤ポスの創始者が死んで、ブ※で褒め称えていたから。結局慈恵病院がアカポスでひきとった子供をどうしたのかというと、形ばかりの処置をして地域の福祉施設に丸投げしたから、その福祉施設が想定外の負担に業務がパンクしたという。人命救助という美名のもとに気安く赤ん坊を引き受けて、責任持って育ててるのかと思ったら、無責任に他人に引き受けさせただけという。ブ※では赤ん坊の命が救われたと絶賛なのだが、よく考えてみたらこれはオカシイ話で、生んだ子供の処置に困り果てて殺すような親は、赤ポスがあっても殺してた可能性もあるし、所詮赤ポスに捨てに来るような親なので、別に赤ポスがなくても別のところに捨てるだけの話である。そうでもなければ、子供を捨てずになんとか育てようとするのが親なのであって、元々育てられないのだったらそもそも現代日本でも子どもを作らないし作れもしない、育てられないのに万が一妊娠でもすれば堕胎や間引きをしてるのは前近代の日本でも当たり前だったし、これは現代の日本でもそう。でもそんな現実から目を背けて、赤ポスのような薄っぺらい人助けの話を聞くと絶賛してしまうようになってしまったわけで、この作品はそれに対するアイロニーという感じがする。医者が人助けをしても、現代医学でも難病となれば感謝もしようが、そうでない病気の場合は医者がなんぼ努力しても死んでしまえば遺族が訴えるような時代にもなっているし、今のホットイシューで言えば、AEDを使ったら後遺症が残らなかったのになんで女だからといって躊躇したんだ?と世に問いかけるが、もし使って助かってたらなんで裸にしたんだと文句を言ってたろうに…みたいな。
 主人公はゲーム外世界では中高生なのにデイトレードで巨万の富を獲得しており、カネがあればなんでもできると考えている擦れっ枯らしなわけで、ゲーム世界でクマ装備で無敵なのは、いわばその資本の力があの世界で具現化したもの。その彼女が日本とは違う価値観に出会って精神を揺さぶられるってのが本作のテーマなんじゃないかと思ってる。


中華GPSサイコンXOSS G来る。

 トラッキングを追いかけてたら、近くの集配局に届き明日配送予定との記録があったので取りに行った。まぁすぐに使うわけでもなし明日まで待っても良かったんだけど、城姫クエストはイベントが終わってるが、今ガルフレはふむふむだし、ゾーン中に配達に来られて万が一玄関まで受け取りに行くことになったら面倒。とはいえ、実際に梱包を確認したらそれほどの大きさでもなかったから、郵便受けに投函で終わってたとは思う。



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 なんと梱包にはXOSSのロゴが。まぁこの程度ならそんなにコストが掛かってるわけでもないか。Gとアウトフロントブラケットはプチプチにくるまれていたのだが、そのくるんでるぷちぷちを止めてるテープに行者の文字が。行者ってなんだよと思って、www.imxing.comに飛んでみたがイマイチわからん。


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 XOSS Gのパッケージとアウトフロントブラケット。ちなみにブラケットのアダプターなのだが、ガーミンとブライトンは普通なのだが、キャットアイのが専用でアルミ基部にネジ止めできるものになっている。1USDか2USD程度のアップチャージで入手できることも含めて考えると結構お得。ちなみにXOSSはガーミン互換。


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 パッケージを開けるとこうなってる。付属品はステムとかハンドル直上につけるアダプターとUSBケーブル。取り付けゴムは二本ついていて、クロスで二本使っても、アダプターの爪二箇所と二箇所に引っ掛けて一本で使ってもよい。取説は付属品の底、パッケージでいえば上の方にあるから見落とすかも。


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 ちなみに英語と繁体字のほかに、日本語もある。とはいえ、ごくごく簡単なもので、USBケーブルの使い方すら書いてない。キャットアイと同様、陳列したときに文字の大きさがわかるような印刷済み保護フィルムが張ってある。


 充電しようとUSBケーブルでPCにつないでみたが、充電してくれてるのかわからん。いちおう無線通信でスマホを介してデータのやり取りをしたり、詳細な設定をするっぽいが、スマホを持ってないのでそのへんは宝の持ち腐れ。
 購入前にレビューを読んだりしていちおう概略は把握したつもり。で、問題と考えているのがスイッチオン時に衛星を掴むのが遅いって評判。一分ぐらいはゆうにかかるらしい。自分はめんどくさがりなので、衛星を掴むのなんて待っていられるはずがなく、おそらくスイッチオン即走行になると思う。どうしても正確さが欲しいときはいらつくのを承知で待つか、買い物してるときに改めて衛星を掴ませるとかそんな感じになるんじゃなかろうか。これから寒くなる季節に夜間走行もしないとは思うが、起動中は一定の時刻範囲だと、強制バックライト点灯らしいので、これがしんどいかも。ボタンを押してみたが、小さくて押しにくい。手袋をしてなくても爪で押す感じでようやくみたいな。
 まぁ実際に使うためにはブラケットごと装着、本体画面には保護フィルムを貼ってからなので、使い心地はまたあとになると思う。実は衛星を掴むのがコレより早いiGPSPORTSのiGPS30だかも検討してた。Gと違ってスマホ前提でないのも嬉しい。が、こちらは25USD、あちらは45USDほどでその上時刻表示が小さかったので、一義的にはやすさ優先で買ってしまった。