魔王城#10

 メインキャラで人間界に安眠枕を買いに行く話。人間界に忍び込んだ直後の描写が笑えた。全体の構成としてチャップリンの映画を彷彿とさせる良回。タイミング的にもそういう時期だねぇ。もうすぐ終わりだと思うとちょっと寂しい感じ。

IWGP#10

 兄の夢を砕いた暴漢への復讐を妹から依頼されたが…という話。おー、今回全然気合が違うって感じ。取り上げた題材が要素てんこ盛りでないせいか…というかそういう話を選んだのだろうが、ダイジェスト風味もあまり感じられず、色んなシーンの空気感まで表現してた感じ。まぁトラブル解決のための手段がチートなのは相変わらずだし、物語の結末もまぁキレイごとだよねとは思うんだけど、キャラの感情は余すところなく表現してると思うし、物語の結論として言いたいことは十分伝わってくるのでやはり今までの話とは格が違うとは思った。おそらく個人が調整役として最大にやれる範囲のことはこのぐらいのことなんじゃなかろうか。
 他の作品だと、第何話が見どころ!と言っても、それまでの蓄積が前提としてなければ難しいのが、今回のこの話は単体として切り出しても十分人に薦められる類のもの。おそらくスタッフもこの話に山を張ってこの位置に持ってきたのだと思う。
 次号予告からすると、OP映像で提示されてたG.B.とR.A.との抗争をやるっぽい。ただ今回の話のできを考えたら蛇足になりはしないかちょっと心配ではある。

MWZ#9

 エルフリーデが伝えようとした謎を解明していこうとする話。隊長の死を家族に伝えるのに殺した本人が行くのが雑だし、うかつな行動で牢に入れられるのも雑だし、そこで脱獄を持ちかけられるのも雑、そこでシャアケの母と思しき貴族に話を持ちかけられるのも、もうご都合主義過ぎて雑なんだけど、不思議なことに謎を解いていくという大きな流れについてはそこそこ面白くなってきてるという。アレ?みたいな。動画としての目立った見どころがあったとも思えないし、シナリオ構成的にも踊り場的展開だとは思うんだけど、こう製作者があまりのめり込まないとあっさり話の見通しがついて整理されちゃうのかねぇ。キャラの人間性が露わになるってのも一つあるのだとは思うんだが。