ウマ娘 プリティーダービー 第6話

 いかにも拉致してきましたって感じなのに…。
 うーん、個人的には見どころがなくなってきた感じ。いちおうレースシーンの疾走感は素晴らしいのだが、それだけのために視聴するか?と言われたらOP映像だけでもよくね?と思ってしまう。群像劇だからキャラごとの掘り下げはどうしても浅くなってしまうし、それが主人公格になるとマシにはなるが、前回述べたとおり果たして現実の競走馬がレースに勝つことにモチベーションを持っているのか、持ってないならそれをどうやってゞっち上げるか、まぁ普通に擬人化なんだから人間と同一に扱ってよいでしょというのはそうなんだが、ありきたりだわな。
 今回の個々のエピソードも、フォーマットであることを除けば普通に体裁は整っているから何が悪いというわけでもないんだが、やはりそれだけって感じ。クライマックスのレースでも、サイレンススズカの心理描写をわざと一切描かず、ライヴァルのものだけにしたという構成も、圧倒的強さを描写する手法としてよく考えたなと思うんだが、そうやって強さを示したところで物語上どれだけ意味があるのか考えると無駄な努力だねぇといったところ。
 競走馬はレースに出られるのがほんの数年だけで使い捨てられる存在、よくて種馬として一生を終えるってところなので、そういう儚い存在であることも終わりには示されるのかな?というのが気になるが、ゲームのキャラだからそういう描写はしないんだろうなという気もする。逆にゲームとしての商売なら、一つのキャラをいつまでもユーザーに使い回されるより、数年のレースに出場させてお払い箱、あとはユーザーに次のキャラを入手してもらってレースにという流れなのかもしれんが。