アクダマ#7

 関東への供物クライマックス編。あくまでも中央の尻をなめ続ける関西と、自分に都合の良いように子どもを実験体にして使い捨てる国にあり方と、もう社会批判バリバリの内容。キャラの関係性もひっかきまわしてきてどう収拾つけんのといった感じだが、今までの展開からするとそのへんは何の不安もない感じではある。

ひぐなく業#7

 綿騙し編完結の巻。この分だと鬼騙し編の富竹ペアと詩音は今回と同じように倉庫を暴いて殺されてたってことなのかな。詩音は物語上オモテには現れてないけど、富竹とは接触を保っていて視聴者の見えないところで行動してたとかそんなの。
 魅音が言ってた田舎の互助組織はメリットもデメリットも有るってのはなるほどで、一度歯車が狂ってしまえば修復不可能ってのもそれっぽい。結局正気を保ってるほうがいたとしても、狂気を持ってしまったほうが正気の側を減らしてしまうんで、悪い方に悪い方に事態が進むってのは、アベ政権を見てれば明らかではある。なので、魅音が追い詰められて暴発したのは悲しいことだがリーダーの決断としては立派というか。
 個人的には魅音のこの情念の深さとかなかなか胸にクるものがあった。性格的には違うんだけど、コト天のメインヒロインを思い出してしまった。魅音は人としての芯がしっかりしてる感じで、晶は湿っぽい感じ。どちらも思い詰めるところは一緒ってとこかな。まぁ好みだとは言っても画面から出てきてくれるわけでもないんで…。
 前に園崎家がヤクザとか言ってたが、ちょっとピンとこない。表現上そうしてないだけのような気もするが、今までの描写を見る限り地元の有力者って範疇を出ない感じを受ける。ヤクザだったら、仕事がないから食い詰めものを子飼いとしてるとか考えて、その子飼いが親分のために働くにしても、雛見沢がみかじめ料を取り立てるようなことをするにしても経済的にそんな店はないって感じ。なによりバイクを倒した圭一に絡んできた不良があのシーンで顔役のことを知らないってのがヘン。満州で人体実験してた731部隊、全員が部隊長の石井四郎と同郷のもので固められ、そういう田舎の強固な結びつきによって秘密も守られるって感じだったらしいが、個人的にはそういう関係に近いという印象。しかしまぁ、この作品が同時間の異なるエピソード集を重ね合わせて全体像を作っていくようだから、今そう感じていても後からもっと詳しいことがわかって真偽が定まっていくとは思う。
 いくつものエピソードのうちの一つだからあんま感情移入しても何なのだが、圭一がもしかして魅音に殺されるのかもと思ったのは、混乱してる最中だから仕方がないとは言え、魅音も報われんよな…と思った次第。

あだしま#7

 バレンタインデーに向けての仕込み。あいかわらず安達の社会化がテーマなんだろうけど、しまむらを通じて安達が人馴れするにしてもしまむらに依存してしまうから結局そんなに劇的に変化などしないというか。幼児期に母親の周囲にいることによって安心するエリアを作って少しずつ自分の領域を広げていくってことのやり直しだとは思うが、やっぱそのへん百合風味であまり成長モノという雰囲気を感じさせないようにしてるのかね。
 しまむらも安達とのつながりで変化してるようで、金髪に染めていることにこだわってるのなら、パンダになる前に染め直すわけであって、それが気にならなくなったというのは彼女もおそらく本来の自分を取り戻しつつあるという描写なのかも。自分の体に手を入れて別人になろうとするのはある種の防衛反応という可能性があるわけで、もしかしてしまむらも過去、彼女が傷つく方向でなんかあったのかねぇ?。
 安達としまむらの関係性になんか変化があったら…というか変化を促すためにヤシオがいると思ってたのに、今の所出番がなくて待機中といった感じ。しかも次回からあだしまの関係を揺すぶってきそうな新キャラが登場してきたようだし、まだまだ待機時間が続くというか。