魔女旅#8

 イレイナが髪をドールの材料に切り取られる話。散々髪は女の命と憤慨してたのに、最後復活してたのポカーンだった。まぁそれはともかく。
 ちょっとわかりづらい感じなのだが、今回はオタクの街ってことだろうか。ドールに傾倒する住人、ドールを作るためなら犯罪まがいなことも厭わないクリエーターとか、同人作家とオタクの関係っぽい。自分は薄い本が頭に浮かんだんだけど、ちゃんとドール界隈ってのはあるらしくてコミケにも出品してるらしい。まぁ物語として薄い本を出すわけにはいかんわな。とはいえ、ドール界隈、この前モチーフで問題になっていたようだが、材料でトラブルを起こすほど行儀が悪いとも思えんから、風評被害になりかねんのではと要らぬ心配をしてしまった。まぁ行儀の悪い界隈と言えば、鉄オタあたりかなぁ。撮り鉄が不法侵入というのは頻繁に報道に上がってきてる感じ。ただ、鉄オタは裾野が広いから、一部の撮り鉄のマナーが悪いからといって全体の鉄オタがそうだというのははばかられる感じではある。
 うーん、難しいところなんだけど、エヴァがファン層であるオタクを揶揄する表現で叩かれたこともあるし、これもラノベ読者はオタクと重なるところが大きいと思うんで冒険やなとも思うんだが、なんかもやもやする感じがある。寓話的なスタイルなんで後味を悪くするのはオッケーなんだけど、問題に切れ込む風でいて歯切れが悪いというか。防振りでメイプルちゃんにロボット変形させたぐらいの爽快さがあると視聴者としても吹っ切れるんだけどねぇ。


呪術廻戦#8

 京都からの来客の巻。うーん、構成が掴みきれてないからまだもたもたしてんのかといった印象。まぁ仲良しクラブを見せられても何なのだが、こいつら老若男女問わずマウンティングばっかやなといった感じ。そのマウンティングもそうだし、キャラの言動興味関心に今ドキの流行りを持ってきてターゲット層に寄り添ってのはわかるんだけど、個人的にはあんまそういう枝葉末節はどうでもよいので、どのような意味を作品に込めてるのかをほのめかしでもよいから示してほしいってところ。高専生とはいっても、入学前から仕事をやってたみたいだし、実際におこってるトラブルが多くて事実上OJTになってんのに、のんきに交流戦なんてやってていいの?って感じはする。呪いは人の心が生み出すと言ってる割には相変わらず守るべき対象の事情に踏み込まないし、あくまで主人公側と敵との駆け引きばっかやってるから、個人的に調子が狂う。最初の数話で惹きつけられたもののそれ以降バトルシーンが派手なだけで拍子抜けって感じで、2クールやるうちの1クール目のクライマックスがそろそろ来るのだが、そこまで視聴しないとよくわからんってところ。

トニカワ#8

 ついに主人公の両親と相まみえるの巻。嫁、飛鳥時代には既にいたみたいだが、それにしても元号と西暦のマッチングができているようでスゴイなという。自分だったら例えば白鳳元年とか言われても何年前のことなのかすらわからん。しかも飛鳥時代には元号すらなかったわけだろ。
 嫁と父との話しをあんまナイショナイショというから、最後で見せてくれるのサービスいいなとか思ってたら、ちょっとばかし重い話でびっくりした。結婚となれば、やれ結納がどうだの、周囲への紹介がどうだのととかく作法が取り沙汰されるんだが、本当の礼儀とは?ということをいろいろ考えさせられる内容だった。

キンスレ#8

 封印を解く旅の最中に復興途中の村に立ち寄る話。まぁこういう村がたくさんあったら全部立ち寄るわけにもいかないんだけど、そもそも主人公の目的を考えたら、困ってる人を助けずして任務優先ってはあまりに人でなしというわけで、やはり象徴的なお話。一番困ってるキャラに手を差し伸べるのも定石で、まぁ今までに何度も見た話ではある。子供の気が済むようにさせてすべてを許して包容力を示して思いを断ち、支援を得て旅を続くというこれまたテンプレではあるんだけど、昔だったら別れを辛くして物語の情動を高めたりしてたので、むしろ今ドキの話かも。
 冒頭でガイド役が欲しいとか言わせてたし、エリーゼを光らせてたから、まさかのスカウト能力発動で、ょぅι゛ょのパーティー加入か?とか思ったら、さすがにそんなことはなかった。あと封印解くのにミッション2つ残ってるみたいだし、これ1クールで終わるの?と思ってしょぼカレ見たら、#12に終マークはなかった。

俺100#8

 二手に分かれて真のミッションを探る話。NPCと言えどもミッション達成のためにアボンしてよいのかというイシューを引っ張るなぁと思っていたのだが、どうもよくわからん。主人公の言い分は流されるまま聞いてる分にはその通りだと思うんだが、やはり含むところがあるようで、本作品が限られたリソースや情報で試行錯誤を通じてミッション達成を目指せというのがテーマなのだったら、さらにもう一段高みを目指せって感じであれば、ただミッションを達成するだけでなく最善を目指せという可能性だって考えられる。個人的には三百六十五歩のマーチのように、三歩進んで二歩下がるのも正しいし、前進だけで物事が続くに越したことはないが、後退するのも一つの方法だとは思うので、世の中積み上げだけで何もかもが達成されるわけではないから、そりゃゲームによってはその後退がフラグになっていてもおかしくないだろうとも思うのだが、冷静に考えると、ある行為にペナルティがついているということは、やはりそれは禁止事項と考えるのも自然なんだよな。まぁ物語としては2つの選択肢を読者に与えて、どちらが正解だというつもりもないのかもしれず、そこに考えさせる要素を仕込んでいるというのなら、それはそれで面白いのだが、少なくとも原作未読の自分には現段階ではどういう方向性なのか読めない。
 さて、この作品も1クールだと考えると、もうこのミッションを解決して新規エピソードに突入するタイミングではないのだがどうなんだろ?。しょぼカレでは#12で終マークが付いてたし、このまま話をまとめるのか、変則2クールなのか、フツーに続いていくのかよくわからん。この作品自分には割と早い段階からフックしたので終わるのだとするとちょっと残念。


アサルトリリィ#7

 拾った繭からリリィが出てきてお世話をする話。うわぁ、自治とか懐かしいという感じ。単位とったら講義に余裕ができるってのは大学相当ってことで、なるほどといったところ。理事長代理が自治にこだわってるのにも意図を感じるし、なにより生徒会直下まで自治の精神が浸透してるのが素晴らしい描写。新キャラを保護するのもアジールとしての役割を果たしていて、当然そこには自治の精神が基盤にある。機密であることを忘れたことにしてグロッピに情報渡してるのも、そりゃ基本は視聴者向けに説明してるのもあるが、そもそも情報の共有化ができてないと自治など無理なので、うっかりするとその点を見過ごすことに。隊長の役割を…と決意を問いただしてからの役割スイッチもこれもまた自治のあり方そのもの。
 しかしデザインのモチーフが突撃隊や親衛隊で、それらはひたすら服従を迫るものだったのに、実際にこの作品で描かれてる組織には自治なんだから、なんという剣呑さ。ドラマとしてはあいかわらずなんだけど、そういう象徴だとか理念だとかの気高さにはちょっと今回居住まいを正されてしまったという。
 前回お休みだったし、もしかして学術会議問題でシナリオ書き換えたのかな?。タイミング的には無理だとは思うんだが。