ストパン3#9

 ドイツ組がマッパになる話。パットンの即落ち2コマも予想できたし、さすがにミーナの死亡フラグも、このヌルい作品だと深刻な展開にならないのは見えていたが、最後のオチは読めなかった。というか、わざわざ脱がせることに意味があるのかとしばらく考えてみたのだが思い当たるものがない。彼女たちにまとっていた固定観念なり立場なりが剥がれ落ちて人として一皮剥けたぐらいの意味合いはありそうだが。
 Me163モチーフが主題なのだが、さすがに弾道弾を撃ち落とすのはやりすぎのような気も。だいたい実機も防空圏内に侵入した高高度爆撃機の邀撃用だったはず。例えばB29なりが侵入してきたとき、かなり高度が高いので、いざ発見してインターセプトしようにも、普通のレシプロ機では上昇速度が遅いので、同じ高度に達するまでに時間がかかってしまう。要するに高度を上げるにも水平距離を相当移動しながら少しずつ高度を稼ぐという形になる。なので、敵の侵入を早期に察知しなければならないし、どこへ飛んでいこうとしているのかをそれなりに正確に把握しないと無駄足になる可能性もあり、下手打つと会敵する前に爆撃されて逃げられてしまう。というか爆撃されないことが目的なので、爆撃後の空荷の爆撃機を撃墜したところで任務失敗。
 それがロケットであれば、ほぼ垂直に(近い形で)飛んでいけるので、敵の進路を見定めてから発進しても間に合うし取り逃がすことも少ない。さらに速度が大きいから敵の反撃を受けることも少ないわけで、利点はありそうだが、航続距離は短いし取り扱いも危険。実機がどのように運用されたかを考えたらファンタジーではあるが、物語としてバランスを取っている感じではある。まぁビーム兵器を敵が持ってる段階で何の意味が…みたいな。
 そういや田中理恵、今となっては珍しい。他のアニメのエンドロールでもむしろ裏方として名前を見ることが多いような気がするが、同姓同名の別人かも。珍しいといえば野川さくらも最近はあんまり見ないし、沢城みゆきも仕事を選んでいるようでなかなか名前を見ることも少なくなってしまった。そういう懐かしの声優が再結集ってのもちょっとした魅力ではある。

アクダマ#9

 詐欺師と殺人鬼との対決。うーん、正直読みきれん。今回割と衝撃的な演出であったこともあって、自分の中で整理しきれないというか情報を追いきれてない。医者と殺人鬼の目的が明らかになったが、運び屋はその属性からそれ以外の目的はなさそうだし、詐欺師やチンピラは目的があろはずもなく状況に流されてるからある程度カードは明かされたということだろうか。それにしてもアクダマ同士の繋がりこそが彼らにとってのアジールだったはずなのに今やそれも崩壊。それと同時にカンサイ住人の社会への信頼も崩壊。普通に考えたら、妹を兄に送り届けたところでそれに何の意味もないわけだが、それでも一緒にさせることに詐欺師がこだわるのは、やはり繋がりこそが救いであり希望であると考えているのかも。


ひぐなく業#10

 メインキャラの見知らぬところで沙都子が追い詰められていく話。児童扶養手当かなんか詳しくは知らないが、子供に福祉として支給されるカネを受け取るためには対象児童を引き取らなければならないわけだが、それにしても虐待するために沙都子を引き取ったのか?と考えるとなんとも痛ましい話。ケイイチの何気ない行動が沙都子にパニック症状を引き起こさせる展開は、まぁ狙ってのことだが不穏なこと極まりない。
 鬼騙しも綿騙しも沙都子は悪ガキって印象だったからその落差に驚くという感じ。

あだしま#9

 バレンタインであだしまが関係性を再確認する話。けっきょく新登場の幼馴染は当て馬でしたか~って感じだが、今友人関係が充実していると、過去の人間関係とかピンとこないよね?というのが老若男女関係ない感じでなかなかにして納得させられる作りだった。萌えアニメだったら絶対擾乱要因にしてただろうし、今回その要素をブチ込んでくると予想していたから、ちょっとあっけなかったが、個人的にはこっちのほうが断然良い。

俺100#10

 楽勝と思われた踏破条件だったが、思わぬ障害を受けるの巻。うーん、これは理不尽と言ったところ。もし届け物条件をクリアする過程で踏破条件がクリアされてたらどーなってたの?と思うと、まさか届け物クエストが更に難しくなっていたと考えるのもちょっと無理がある感じ。今までのクエストが到達率が上がるにつれ難易度が変化するって感じでもなかったし、そういう後出しジャンケンゲームマスターがやっていいのなら、そもそもクリアさせるつもりがないんじゃねということにもつながる。
 というか、条件として示されてるものの他に裏達成条件があるということなのかも。ただ、残り2話だと考えるとその2話へのつなぎとしてのワンクッションだろうし、そのための仕込みもされてるだろうから今ここでヤキモキしても仕方がないとは思う。人としてのつながりを大切にしてきたとか、カハベル待機とかそれなりに打開のための提示はボチボチ。