ゼロクロ#9

 光と闇との間での開戦準備と勃発。うーん、よくわからんのは、現闇の王の侵略意図なんだよな。前回、アデルが本当に暗殺の密命を帯びていたかどうかは別にしても、アイリスに切りかかったときのセリフからも、光側の豊かさを背景とした傲慢に対する怒りみたいなものが感じられて、しかし闇の王には光の豊かさに対する嫉妬もしくは憧憬みたいなものが感じられない。それまでの光の上層部と闇の使者とのキャッキャウフフな交流も、アデル心の底ではムカついていたんだろうなというのが結構伝わっていただけに、では闇の王が世界の富を確保なり独占なりしたいという目的がないのだったら、では何がやりたいの?みたいな。闇の王が光と闇のバランスをとることを欲しているんだったら、光側が特に勢力拡張を目論んでいるようにも見えないことから、交易までやらずとも不可侵条約のようなものを結んでおけば済むこと。現闇の王も闇の王子同様選抜をくぐり抜けてきたエリートだろうし、今んトコ悪の象徴のように見せかけてるが、別に私利私欲で動いているんじゃなくて、彼なりの闇側の存立存亡をかけての判断をしてるはずだが、あの中二病的つぶやきからはあまりそのへんの真意を汲み取れなくて保留といったところ。