ステロイド#11

 実は押しかけNGなんじゃと自分も思っていたのだが、見学オッケーだったとは。というか、きら星チャレンジ実在してると思っていて、実はそういう名前のものはないんだけど、該当するイベントはたしかにあって、募集要項の詳細見たらたしかに家族学校関係者の見学の有無うんたらとあった。
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 まぁこれは後から調べてわかったことではあるが、冒頭の所員のセリフ見て、あ~、そりゃ関係者にとっては自腹切って参加したいという若者大歓迎だろうなとは思った。ここ10~20年ぐらい科研費削減されまくりだし、本当はたくさん募集したかったとか思ってたんじゃとか。
 もう次回最終回ということもあって、今回割と明らかになったセリフなんかもあって、今書いておこうと思ったのだが、この作品の大きなテーマはやはり異質なものとの交流で広がる可能性だとかそんなのだろうなと、文化祭あたりのころからぼんやり考えていた。
 そもそも最初の出会いからして、社交的?なみらと内向的なあおとを絡ませる、みらの友人は全然天文に興味のないパン屋の娘すず、姉はあおとはまた性格面で方向性が違う存在。合併がなければ決して交わることのなかった天文部と地質部の森野と桜井を絡ませる、しかも地質部にいた猪瀬は地学というより地理に興味があるという混淆具合。彼女たちが一緒に活動したからこそ、彼女たちの本当に興味のある分野にも広がりができ、それらが連鎖して高みに昇っていくあたり、まぁそういうテーマは漫画を書いてるうちにそのように落ち着いたというよりは、構想の段階から狙っていたと考えるしかない。そこに気さくな先生が絡まり、ぜんぜん分野の違う新聞部や野球部が絡まり、一方的に情報が流れるとかそんなんじゃなくてお互いがお互いを影響し合うという関係性が連鎖的に構築されていく。そして今回、アイドルオタやカウンセラー志望がなんでか天文関連のイベントに参加しているとか、トドメに先生の過去の友人に興味関心が多岐にわたるのがいて研究者として活躍してるとか、自分の好きな分野だけ極める蛸壺化を否定し、多種多様な分野と有機的に繋がり合うことの有益さの主張としかもう思えないわけで。みらとあおの同居ももちろんその流れ。まぁ物語はキャラ被りを避けるものではあるんだけど、それをうまい方向で処理してるなという感じはする。