放課後のプレアデス 第4話

 今のところ太陽系内観光旅行になっているけど、エンジンのかけらの取得具合でプレイアデス星団まで行っちゃうとかそんなの?。
 黒髪ロングの担当回。前回が構図としてよくできていたのと比べるとちょっと物足りない感じ。幼少時の自分の行動を反省して意志を押し出すのを抑制していたが、今回の出来事から自己表現ができるようになったというお話。よくわからんのだが、彼女が変わるきっかけが、今やってる星のかけら集めとか主人公とのかかわりにあるということなんだろうけど、もともと彼女が活発な性格でそれを自制していたということからすると、どちらかというとそんなの関係無しに彼女の自然成長であとはほんの一歩を踏み出す段階まで熟成されていたということなんじゃね?としか思えなかった。いやまぁそりゃ取り巻く環境が緊張を絶えず強いられるというのであれば相も変わらず自制するまゝであったろうし、気の合う仲間と触れ合うからこそ、ギャングスター期というか疾風怒濤期かなんかの影響でうまく弾けることができたともいえる。別にこの物語ならではというものでなくって、例えばサッカー部だとかバスケ部などの闘争本能剥き出し系スポーツの部活動に入っていれば同じようにはっちゃけることができたんじゃね?とも思う。今のこの状態がその部に所属していることのメタファーなんだよと言われたらもう何も言えねぇってことになるが。
 SF要素もなんというか雑多な並べ方で、惑星間旅行はともかく土星トリビアだとか「位置はわからなくても運動量が…」などの知識はもうホント必然性がなくって、天文ヲタ向けお洒落というかドヤ顔アピールって気がして今一。昔聞いた山口百恵の乙女座宮のような感じなんだろうなというのが思い起こされた。
 最后に兄らしキャラを顔出しさせていかにも和解を連想させるんだけど、別に今まで兄との軋轢があったという描写があったとは思われないし、むしろ幼少時の兄は父母にしかられてそれを理不尽だと感じたりせずに、妹を守る決意をしてずっと見守っていたが、妹はそんな兄のことをわかっていなかった*1というのかもしれずで、どうにもスッキリしない。自分としてはお転婆だった彼女があの歳でよく反省もし自制する決心もして、そして今の今まで続き、他人を思いやってきたゞなんて、普通の女ならたやすく他人の責任にするのに大層よい娘だことぐらいにしか思わないし、結局彼女のあり方は今回の話の前後でほとんど変わってないということになる。まぁそもそも主人公とサブ主人公の水髪ショートの関係が青春期のちょっとした齟齬からのスタートってなもんだから、そういうもんだとするとこの程度でよいんだろうなとは思うが、うーん。

*1:学芸会での兄の登場でそんな兄の態度をいまさらにして気付いたとか