プランダラ#9

 前回攻撃ヘリが出てきて解釈に困ったんだけど、現実とこの作品世界とのメタ構造あたりなんかな?と思っていたのもどうやらハズレみたい。伝説の撃墜王というのも実在して、リヒトーもその一人だったということで確定みたいだし、リヒトーたちの世界と、陽菜たちの世界が別個のものなのかな…と思ったりしたのだが、ジェイルがリヒトーの肩章をみて大佐だと言ってるあたり、紺服の連中と、今回登場した黒服の連中とはなんらかの関わりがあるようだし、やはり関係性はまだまだはっきりしない感じ。
 リヒトーが地下に逃げろと言ってるのに、物見遊山のごとく応援して挙句の果てに殺されたりするのもなんだかなぁと思わなくもないし、ジェイル本当に死んだのか?という疑問もあるが、個人的には様子見かな。OP、陽菜の太ももチラ直後のキャラも全貌が明らかになったのにまだ登場してないし、なんか自分の予想ハズレまくりってところ。まぁ自分の予想はあくまで今まで視聴してきた作品群からのパターンを基準としてるから、むしろ外してくれるってのは楽しいことでもあるんだが、落ち着きどころが決まらないと本当に喜んでよいのか、それとも単なる目くらましでお話にならないものなのかも決めかねるという。

バレー高校選手権女子準決勝二試合見た。

 うーん、いちおう気にはなって視聴してみたのだが、どうにも微妙な感じ。まぁだらだら書き殴ってみたい。


sportsbull.jp
 最初に見たのはこちらの試合。やはり昨年の優勝校ということで、金蘭会がちょっと気になってた。結果がわかった上で視聴したからバイアスがかかってるのは仕方がないが、最初の展開見て東龍のほうが実力が上なんだろうなというのは見当がついた。東龍には背の低いアタッカーがいて、まぁたしかに飛び抜けてはいるんだけど、ジャンプ力があって背の低さを補っていてもそれは背の高いアタッカーがフツーにジャンプするのと顕著な差があるわけではないので、双方のスタメン選手のスキルにそう大きな差があるわけではない。だが、東龍はスパイクカット後のボールの軌跡やトスの高さが断然金蘭会より低くて、筋肉量も金蘭会より上回っている。腕周りの太さやそれを支える体幹または下半身のゴツさは近年の強豪校は筋トレで鍛えるのがデフォルトなので、むしろ金蘭会の線の細さが異常といっても良い。
 確かに金蘭会のエースアタッカー宮部の実力は高いんだが、それでも他の選手は一年生主体で、やはりチーム全体としては見劣りがする。東龍は結局この大会で優勝してるので実力があるのはわかるのだが、なんで弱めの金蘭会にフルセットまでもつれ込まされたのか…が序盤の段階ではわからなかった。
 その理由がわかったのは中盤以降。まぁ自分の見立てが正しいかどうかは別にして、自分の考えでは東龍圧倒的にメンタルが弱い。序盤の後半辺りから、ミスが連発したり、相手の攻撃が偶然連続して決まったりすると、別にそれは強いチーム相手だとあたりまえに起こるから気持ちを切り替えていけばなんてことはないのに、もう目つきを見たら怯えてるのがはっきりわかるほど。そのたびに監督が叱咤激励してなんとかもちこたえる場面がよく見られたので、あぁ、このチーム、監督に精神面を補って補って支えて支えて貰ってようやく勝ってきたんだなって印象を受けた。その点、金蘭会は宮部自体が去年視聴したときにメンタルが動かないと思ってたし、なにやら金蘭会の選手は若手の日本選抜に選ばれたのが結構いるみたいで、うまくいっても大喜びしないし、うまくいかなくても落ち込むことなく、淡々と気持ちを切り替えているのが、東龍と比較するとそれは顕著だったので、そのへんかな。
 トスが低いと、守備側は誰にトスが上がったのかわかりにくいし、ブロックにつく時間が足りないしで対応が間に合わなくなる。なので、レシーブもトスも低くするのが最近のトレンドなのだが、金蘭会はレシーブもセッターもそのへん仕上がってなくていつも高く上がってたから、攻撃を読まれやすいし対応もされやすい。その差が勝ち負けにつながってると思うんだが、メンタルの弱さが不幸してだらだらとした試合展開だった。解説もやたら大砲に焦点を当てていたが、これはあらかじめ視聴者が「大砲が決めた」という物語が好きだから、それに対応してるだけで本当は何がキモだったのかわかってるんだろうなと思うので、まぁそのへんはスルーして視聴すると良いと思う。決勝目指して必死だった選手たちには申し訳ないが、視聴していて全然気持ちの乗らない試合といったイメージ。



sportsbull.jp
 次に視聴したのはこの試合。まぁこれも結果がわかってるのでバイアスかかりまくりなんだが、それでも序盤見たら共栄の攻撃が多彩で、「え?、なんでこれで負けたの?」とは思った。どちらも助っ人外国人(留学生)がいて、古川はキューバと中国からの二人、共栄は中国からの一人で、たしかに古川のキューバ人は別格ではあった。高さがあってブロックの上からスパイクをうつので脅威なのはまちがいない。ブロックはスパイクコースを限定する役割もあるので、スパイクを越えてうたれるとそこにはレシーバーがいないことが常なので、打つ手なしみたいな。ただ、いくら脅威といっても寄与度は大きすぎるってことでもなくて、共栄としては点を取られても次の攻撃をしっかり決めればシーソーゲームに持ち込むことができるし、上述の多彩な攻撃の決定力もかなりあるので、勝てない試合ではなかった。
 ならなんで共栄が負けたのか?と言えば、やはりこれは途中で気持ちが折れたからと自分には見えた。第1セットは共栄が勝つのだが、おかしくなるのは第2セット、件のキューバ人が攻撃を決めて大幅にリードされたあたりから。それで共栄側の足が止まったのだ。メンタルの強さを両チームで比較すると、どちらが強くてどちらが弱いというのでもなく、両方ともそれなりに安定してるし崩れるときには総崩れになる可能性はどちらにもあるように思ったし、大砲だけに頼らずに二番手三番手も組み入れて攻撃することができるチームということであればやはりどちらもその要素はあった。だが、個人的には手数で共栄リードと思ってたのだが、足が止まってやれやれと思ったのだ。普通レシーバーが上げたボールが、セッターに上がるまでに攻撃の準備を整えて、たとえばクイック攻撃役ならその時点で既にゆっくり駆け出してないといけないのだが、もうセッターに上がるボールを選手のほぼ全員が眺めているだけで次の攻撃の準備にうつっていなかった。なので、そういう状態になると敵方としては対応できてしまうわけで、逆にこちらの攻撃は全然決まらないということになる。結局それが第3セットが終わるまで続いた。で、第3セットをとられた時点で、今年引退という監督がようやく爆発したわけで、それで気持ちが切り替わり、第4セットを取り返し、でも最終セットでは一時は四点差まで空けられたリードを一点差まで詰め寄るのが精一杯で終わってしまう。
 確かに古川のキューバ人の卓越したスパイクはそれはそれで強力なのだが、サイト下部分にある統計見たら分かる通り、スパイク決定率はそんなに差がない。だが、ブロックを越えて撃たれるスパイクに動揺して足が止まってしまうという精神的な面で負けたのは痛かった。一番攻撃を組み立てやすいサーブレシーブで、足が止まっていたのだから自分たちの一番の武器を自ら捨てていたということになる。監督も第2セットが終わった時点で爆発したかったのだろうが、選手たちに自分たちが機能不全を起こしていることを自覚して監督の助言を受け入れる態勢ができたのは、おそらく監督が実際に爆発した第3セット直後だったと自分も思うので、監督の采配自体は間違ってないと思う。


 まぁそんなわけで、女子チームというのは実力を発揮するための精神の安定性が必要ってのを今回の準決勝ではまざまざと見せつけられたといった感じ。金蘭会が弱いのはまぁチーム構成上仕方がないと思うのだが、それに手こずった東龍が強いとも思えなくて、精神的に躓いた共栄に勝った古川も実力がないわけではないんだけど、留学生に頼らなくても攻撃を組み立てられるのにここぞというときのエース頼りなのもイマイチで、それでも東龍よりは実力上だろうと思ってたら、決勝ではストレートで負けてるんで、今の所、この準決勝二試合見たら決勝は見なくていいかと思ってる。どちらの試合が面白かったかと言われたら古川共栄戦だけど、この試合も去年に比べたら選手自体のレベルは決して低くはないが、試合としては面白くなかったといったところ。


 うーん男子かぁ。フルセット見るのはしんどいので、準決二試合ダイジェスト見たら十分かなと思わなくもないが、女子二試合4~5時間視聴したら結構疲れたので視聴するかどうかもわからん。