ろんぐらいだぁす! 第10話

 まぁ、それほど完走にこだわらなくても…。
 サイクルイヴェント完走のために列車を作るという。というか、スタート時刻が各車まちまちなのにゴール時刻は一緒なのかな。まぁ今頃だとすべてのではないだろうけど、簡易ドライヴレコーダーみたいなのを各車につけさせてそれで運営がタイム計測をするって形のところもあるらしい。休憩所でのんびりすることを亜美は強制させられてたので、本当に雛子達はペース配分を余裕を持って考えていたのかわからん。いざというときは列車を組んで亜美を引っ張るということこそがすべての対策だったというのか。
 サイクルイヴェントはレースと違って楽しむのが主眼なので、こんな切羽詰った展開にするとは思わなかった。だからイヴェントで列車を組む展開というのは自分的には面白かった。たしかにイヴェントは楽しむのが主ではあるが、ストーリー的には彼女たちがフレシュに出場するための過程なわけで、レース要素をこゝで組み込んできたか…というのは手法としてうまいかもとは思った。
 Bパートで妹のパンク修理をするとか、自転車込みの生活をレース用自転車に偏らずに描いているのも好印象。でもダメな自分がデキる人間になるというのに自転車をこれだけ持ち上げるのは違和感ありまくり。あくまで道具なんだからさぁ。いやまぁ、例えば中高生が自転車で九州とか四国一周して一皮剥けるって感じの成長だったら、確かに自分の限界を少し広げる要素はあって自然かなとか思うんだけど、それだって成長過程にある青少年が成長速度をちょっとばかし加速するってことで、スランプに陥っているとか、困難を抱えていたのが解消するとかっつーのは大げさな感じ。あと見落としていた*1風景が見えるようになるとかその程度であって、不可能を可能にするというのとも違う。この部分の強調が過ぎると、パワーストーンを買ったら受験に合格したとか恋人ができたとかカネ持ちになったとかいう、雑誌のあやしげな広告っぽくてヒかれるんじゃないかな。

*1:普段見ているんだけど、意識していなかったから見えていなかったのと同義とかそんなの