放課後のプレアデス 第11話

 黒すばるになるとはちょっと驚き。
 よく考えたら、温室にいる白みなとゝいうのは、生命維持装置をつけ病室にいるみなとを表してたんだな。そこから出たら生きられないというわけだから。が、いくら平行世界が都合よく重なった世界にいるとはいえ、病状が軽くて退院していったみなとゝ過去のすばるは出会っており、その記憶はあるというのに、植物状態にいるみなとゝすばるは、これだとすばるが中学生の頃に初めて会ったという風に解釈してしまう。もしかすると病状の軽いみなとゝすばるは過去やっぱり出会っており、その後時間が経過してみなとは病状が悪化して植物状態になり、過去の記憶があるみなとは今になってすばるを呼ぶのだが真の姿を見せたくなくて温室を創造して招いたとかそんなのか。
 あとよくわからないのは、変わりたいという台詞。なにものでもない状態から何かを選択してなにものになるという過程こそが変わるということではないのか。そのへん具体的なものが示されていないからよくわかんないのだが、とはいえ、具体的に示す必要があるのか?と言われると、別にこの作品で語られることのかなりの部分が抽象的なので別に構わないといえばそう。
 運動量と位置が特定できるとか言ってたが、これはおそらく、今までは量子力学的知見を底本にして科学っぽい独自理論を展開してきたけど、これからはそれすら逸脱してこの作品独自の(デタラメ)理論(すなわちそれこそが魔法とかそんなの)に移行するよという宣言と捉えた。さすがにこれは最終回に対していろいろ仕掛けをしている証拠。おとなしく待つとしますかね。