ろんぐらいだぁす! 第6話

 主人公が家で悶えだすと妹が登場するという。
 ヤビツ再挑戦とチームジャージを作るの巻。なんか再挑戦までいろいろすっとばしているようだが、逆にこの省略のほうがありがたかったり。雛子がそもそも亜美たちをいきなりヤビツに連れて行ったのも、自分たちが楽しむためにというのではなくって、自分の世界に連れ込んで一緒に楽しんでもらいたいみたいな感じが伝わってきてそれはそれでなんとなく自転車乗りというか趣味にのめりこむ人種っぽさがわかるというところ。その後雛子は反省したらしく亜美のレヴェルに合わせてそれでもいろいろつれまわしていた模様。
 チームジャージの話もそうだが、次回もサブタイを見るにつけ人間関係をテーマとするらしい。正直あんまり自転車で仲間作りってのはどうかなって感じなのだが、自転車ではなく大学生活視点で考え直すと、自分の学生生活を思い出してこれはこれでよいかもと思い直した。自分は学生寮にいたこともあって、入寮時は先輩にお世話になったし、自分が先輩になれば後輩をいろいろ連れまわしたりしてたなぁと感慨深い。自転車関連では寮でほとんど絡むことがなかったが、大学生活での高校とは違った湿っぽさのない関係を思い出して、その部分にたまたま自転車がかぶさったゞけと考えたら、伝えたい雰囲気がわかるような気がするし、実際にその感覚が(この作品のとは違いはするが)よみがえってくるので、これはこれでオーケーだなと思った次第。
 雛子たちが作ってたmiho〜のチーム、どうなんだろ?。自分はチームに属したことはないんだけど、過去某巨大掲示板のLOOKスレにいたことがあって、初期の頃はHNで割と和気藹々とした雰囲気だった。別にLOOKだけではなくて当時コテハンでOFF会で走ろうって事が何度かあって、自分も機会があればもしかしたら一緒に走ってたかもしれない。そのときは掲示板でオリジナルデザインのチームジャージを作るって企画もあって、別にそれでチームを組むってことはないのだけども、上記のコテハンOFF会でそれを着て走るってこともあったようだ。もちろん強制ではないし各自好きなジャージを着てたようだし、そもそもそのオリジナルデザインのジャージも多色展開だったしで別に全く同じってわけでもなかったけど。
 で、そのチームだが、メムバーが固定されているような関係で無くって、繋がりは本当に最小限なんだけど、各自の都合で臨機応変に離合集散して走行会をやり、なにかそのチームジャージを着ていればそういうつながりの一員って感じのそのような弱い紐帯みたいなもんかなと思ったりした。でもある意味、自転車チームとかそんなんではなくって、今の日本に必要なのは、利害関係で密接に繋がりあった利権集団なんかじゃなくって、互いに面識はなくてもこのようなつながりなんだろうなという気はしている。クラウズインサイトあたりに期待していたのもそのような組織論だったのだけども、結局あれは携帯端末をネットワークのハブとした人間の統合・マッチングシステムを近未来的に描写しておきながら、結局その構想は放り投げてしまって、空気に左右されずに個人個人が一生懸命考えることで〆ていたので期待はずれもよいところだった。さすがにこのフォルトゥーナが理想的な社会組織のモデルとは全然思わないんだけど、しかし、就職したら利害関係に絡め取られるわけで、そうなる前に亜美達大学生の関係は経験しといて損はないかなぁとは思う。