WWW.WORKING!! 原作

 ネットでの原作者サイトにて公開されてるのでいちおう本編全部チェックしてみた。全然雰囲気が違う。アニメのほうがキャラ設定が幼いかんじで、原作のほうはイチャラヴ要素満載って感じだった。とはいえ、原作のネタをアニメ版はほとんど拾っていて、こうもアニメ化によって雰囲気が違うものにできるんだなと思った次第。村主の霊感設定はそのまゝだが、アニメ版で感じたメンヘラ臭は全くしない。宮越はアニメ版の絵柄と演技で、いかにもアニメでは馴染みがよいのだが、原作だと最初はとっつきにくい感じ。ネットでの連載が長いせいか、原作も絵柄が変化しているのだが、基本宮越の性格の変化で萌えさせるようになってる。
 職場の描写もちゃんとあるが、原作は基本背景の白い4コマなので、職場であるという意識が読者が補うようになってる。が、アニメ版だと背景はしっかり書き込まれるから舞台がファミレスであることは自明のようになってる。だから自分もこの作品を社会的な問題を反映させたものと錯覚してしまった。原作ファンが既読の上でアニメ版を視聴してもおそらく違和感はないだろう。宮越のメシマズ設定は別にそれで夫婦関係に軋轢が生じて…なんていう社会問題みたいなのはほとんど感じず、ネタとして笑えといったところ。職場に幼児を連れ込んで子育てという側面も、原作では説教臭いのは最初の登場時だけであとはネタとして扱っているのみ。原作をチェックするためにアニメを視聴済みにしたという本末転倒さを差し置いて言わせて貰えば、アニメ版で若干感じていたストレスというか重苦しさは原作では感じなかった。
 アニメ化するにあたって、社会問題を浮き上がらせる仕掛けがあったのかなかったのか、こう原作をチェックした直後ではわかんなかったが、今のところアニメを見返すつもりもないので、投げっぱなしジャーマンということで。女性キャラ視点からすると、おそらくOLあたりがファン層の中核で、素直でないF1層あたりが、職場での恋愛を妄想する感じで楽しんでいるのかも。それはおそらくツンデレキャラは男が職場にて遭遇する女性社員の攻撃性の強さを「あれは好き*1の裏返し」と妄想して消費するのと一緒かなぁ。

*1:もちろん男にとってその問題の女社員に好意があるなんてことは一かけらも思っていない