艦隊これくしょん -艦これ- 第11話

 ついにラス前まできたよ。
 MI作戦発動の巻。いちおうゲームでは、過去の記憶を艦娘は持っているという設定で、アニメではその記憶がはっきりしないというものだった。イヴェントでMI作戦はやっており、利根なんかは「このときのためにカタパルトは整備しておいたのじゃ」という台詞が用意されていたぐらいなのだが、カタパルトが壊れたまゝのところを見ると、かなり史実に近づけてあるっぽい。
 赤城がすわ撃沈か?みたいなヒキで、いやまぁ序盤に吹雪が助けてもらってるから、やはりこゝは吹雪が駆けつけて助ける*1んだろうとは思うんだけど、問題はそれからだよな。というか、そういう展開になるかどうかはわかんないケド。
 まとめサイトさんあたりに載っているプレーヤーの感想だと、もうかなりこのアニメの出来はよくないって風潮で、たしかに自分もこのあり方はよくわかんないところがある。いちおうゲームとは別にアニメスタッフで「艦これの設定」を通じて「なにか訴えたいメッセージ」があるというものではなさそうだし、で、ファンサーヴィス要素は込められており、量的にはそんなものといったところ。で、アニメがゲームシステム準拠か?と言われると、そういう部分もあるが、どちらかというと独自性が強い感じ。そのへんはプレーヤー以外の視聴者にわかりやすく作られているとは感じた。
 というわけで、ファンムーヴィーと新規プレーヤー勧誘要素がバランスよく配分されているとは感じた。自分はなまじっかゲームをやってるだけにそれとの乖離が気になってしまうのだが、案外ゲームをやってない層は、そういう知識がない分、あまり抵抗感なく受け入れられるんじゃないかとは思った。いやまぁプリンは食わないと味はわからないし、食ってしまえばとっておくことはできないんで、プレイしない層にどういう風に受け取られるのかはちょっとわかりにくい部分はある。が、プレイしない層でこのアニメを見ようかという視聴者は、ある程度はゲームをやろうかどうしようか迷っているか、ゲームをやるつもりはないが、アニメでゲームの世界観を掴もうぐらいには考えているだろうから、そういう視聴者がターゲットなのであれば、案外悪いところでもないのかな?と思わなくもない。
 が、自分の基本的スタンスはゲームやらない人は見なくてもよいというもので、そのへん変わりはない。ゲーム抜きにして考えるとテキストゝしてのメッセージ性が弱すぎるのと、基本キャラのかけあいや台詞は内輪受けでしかないので、総合的に見るとやっぱ物語としてのクォリティはそれほど高くないといったところ。

*1:吹雪の独自判断が尊重されなければ、なぜ吹雪が主人公もしくは特別扱いされるのかというキャラのキャスティングの本質に関わるため