やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第4話

 白泉社コミックスを読み耽るんだ…。
 懐かしい。川原泉とか今なにやってんだろな?。で、今回はリア充葉山の依頼を彼の望むとおり比企谷が解決する話になってた。雪ノ下が解決法としては選択不可の対比役になってゝ、今回は比企谷の修飾という立ち位置に徹していた。由比ヶ浜が物語を進めるきっかけと比企谷の露払い役で、奉仕部の三人が今回は比企谷を中心に無駄なく配置されているのがなんともあからさまに構造的であって、面白いのは面白いんだけど、どうも作為的に感じてしまった。
 葉山がこれまたいゝ人っぷりで、裏表がないような性格付けがなされているねぇ。かといって人間関係を知っているってわけでもなくって、プラス思考だけで生きている感じ。だから陰湿なものやドロップアウトの心情はわからないという設定なのかな。周囲にちやほやされていそうだから、そん中で奪い合いとか妬みなんかの負の感情を目にしていてもよさそうなもんだが。まぁ彼が比企谷に借りができたという形になっており、今後の展開にいろいろ効いてきそう。あと三浦が悪役から解除。葉山の取り巻き三人もうち一人は確実にチェーンメールの犯人だというのがわかったんだけど、いわば「フツーの人もイジメもしくはネガティヴな行動をいくらでもなし得る」って提示になっていて、これが学校社会の問題を浮かび上がらせている。
 比企谷が入学式に出られなかったのは由比ヶ浜の飼い犬を助けたからってのはなんかビックリだな。前に由比ヶ浜が思わせぶりに聞いていたからなんか関連があるんだろうかとは思っていたのだが、こうもあっさりと明かすとは。というか、アニメではぼかしてはいるけど由比ヶ浜であることがわかるようになっているんだが、原作ではどう書かれていたんだろう?。前回のその場面を見返してみたら、由比ヶ浜は「入学式のこと」ではなくて「入学式の日のこと」と言っていて、まぁ確定なんだろうなと思ったよ。おれいを言う言わないも彼の反応をうかゞってるのがわかる。で、気になってなんで由比ヶ浜が比企谷に近づくんだろ?と第1話の出会いの部分を見返してみたんだけど、あのときの由比ヶ浜の依頼、クッキーを渡したい友達ってのはもしかして比企谷なんじゃ?という可能性を考えてみた。あのときクッキーを渡した相手は二人。おそらくクッキーの出来を考えたら三浦グループには渡してないだろう。おそらく二人以外の誰かにも渡してないはず。雪ノ下には「お礼」と言ってるが、比企谷には「いちおうお礼の気持ち」で、雪ノ下にくらべてお礼の意味が減じられている。っつーか、見返し多いな、自分。
 次号予告のサブタイ見ると、今回の比企谷の活躍とは裏腹に彼が孤立するって流れなんだろうか?。いやはやコレは結構惹き込まれる作品。