やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第6話

 リードの金具、不良品じゃね?。
 とはいえ、犬が逃げ出さなくちゃ物語にならないという。由比ヶ浜が犬の首輪をつけて喜ぶ姿は未来予想図だったりするのか。
 由比ヶ浜一時退場の間に雪ノ下エピソード。今までそれっぽく見えなかったのに、どうやら彼女も由比ヶ浜と同じく比企谷に魅せられているらしい。もともと黒猫というキャラクターに関心があるらしいが、比企谷に似合うと言われたエプロンを買うなど、なんかそれっぽいな。でもよくよく考えてみると、あの雪ノ下の毒舌をまともに受けながらも、比企谷はそれに傷つくこともなくツッコみ返して会話が成立してるもんな。彼女にとっては唯一コミュニケーションが楽にとれる相手であって、しかも距離感が適切なのが比企谷だろ。そりゃ手放したくないと思うのは当然だよな。姉の本質を見抜いた(かどうかまでは言えないんだけど)彼を頼もしくも思っているみたいだし。
 由比ヶ浜もそうだし、いや、だからこそ補充と言われて由比ヶ浜を切り捨てるどころかあきらめもせず、むしろ他の誰よりも由比ヶ浜こそ仲間であるという感覚だからこその今回の流れってことのように思える。というか、脚本って、クローズアップしているキャラ以外は本当に修飾としてしか今まで描いていないように見える。今までの雪ノ下の台詞にいろいろ伏線っぽいものは感じてたんだが、それでもなんかどっか糸の切れた凧みたいな描写が多くて、いかにもダメ人間って印象を強く受けるようなものだった。今期最終話は番外編らしいし、そうなると後半は雪ノ下ターンだったりするんだろうね。
 しかし、比企谷、登場時からなんでぼっちなのかよくわからん。第1話から魅力たっぷりに描かれているような気がする。というか、彼の高校デヴューのお話なのか。彼の性格が子供世界のそれとは相容れないから今までぼっちだったのか?と考えてみるのだが、彼も幼い頃はその年齢に応じた幼さを持っていたように見えるし、まぁ子供の純粋で残酷な価値観だと、確かにあまり彼が周囲から好意で迎え入れられるような性格ではなかったんだろうなというような描写のようにも思えるし。
 しかしなんだね、由比ヶ浜の態度にしたって、雪ノ下の態度にしたって、比企谷は恋人として(というよりは生涯の伴侶として)手に入れときたいんだが、彼と一緒なのは他人に知られたくないってポジヽョンのような扱いだね。実際にそうなったとして、比企谷自身はむしろ余計な人間関係は鬱陶しがるだろうからアリだと思うんだろうケド、そういう風に見られているってのはどーなの?みたいな戸惑いは感じるだろうしね。つくづく損な役回りというか。
 いや、なんだろ?、前回までの流れで由比ヶ浜の魅力が増大してなかなかいゝ娘だと思わせといて、今回の雪ノ下の魅力をあと出ししてきたのってズるいよね。というより、アニメスタッフ、女の子の魅力をうまく表現しすぎ。しかもいかにもピッタリな声優を当てゝるでしょ。今回登場の陽乃@中原麻衣なんてハマり役そのもの。@中原麻衣って、かなりきらびやかな声質なんだけど、割とそれが生かされる役をやらせてもらう機会が少ないように思ってたんだけど、この作品だともうね。もしかしてこの作品の(女性)キャストは、オーディションなんてせずに、監督なりが決めうちで頼んで回ったんじゃないのだろうか?。演出なんかをみてみても、「これって本当に原作にあった表現なの?」と思わせるようなところが多分にある。もともと原作を読んでみたいと視聴前から思ってた作品なんだけど、アニメを視聴して益々原作を読んでみたくなったというか。