なんだ、この既視感たっぷりの場面は。
視聴直後で、結構動揺してるんだけど、この相模の立ち位置って、自分の居た(居る)職場の管理職とメンタリティが一緒で驚いた。というか、相模のような高校生というんじゃなくて、相模のような管理職っておそらく日本中に居るんだよな。周囲が相模のやってることが正しくないのをわかっていて何もいえないという状況も一緒。
文化祭実行委員会の仕事が滞っていそうだからと支援を申し出る葉山の登場のさせ方がまたうまい。比企谷のモノローグを挟むための話運びは視聴者向けとして、しかし、雪ノ下の想いを表現し、かつ、比企谷の台詞の絶妙さを考えると、あの雰囲気作りはさすがといわざるを得ない。
いや、なんてーの?、前回までは高校生らしさというのがまだ前面に押し出されていたんだけど、自分の経験もさることながら、「文化祭実行委員」とはいえ仕事という要素が入ってきたゞけで、いきなり社会人向け話題になってしまうという。
ん〜、相模のような俗物を介入させないために環境がなさねばならないことは…と考えてみて、この物語の前提条件だと由比ヶ浜が実行委員になることゝ考えられるんだけど、それではフツーのラヴコメになるだけ。で、現実問題として民主主義ってのはあゝいう人間の跳梁をほとんど排除できないことに気付いた。文化祭実行委員長ぐらいだとゞうでもいゝんだが、世の中の管理職って旨みがありすぎなんだよな。群がる俗物に事欠かないというか。比企谷あたりは本来なら実行委員なんてやってないんだろうけど、平塚先生に強制的にさせられているわけで、逃げようがないという。