緋色の欠片 第13話

 まさか最后まで覚醒しないんじゃ?とか思っていたよ。
 しかし、いちおう玉依姫として覚醒したとはいえ、どうもぱっとしねぇな。こういうアニメだと珠紀が巫女服にチェンジするとかそういう効果を期待してしまうんだけどね。鬼崎が見かけでの変身を遂げていたからなぁ。あと、玉依姫として覚醒して守護五家がこうなんていうのか、強くなったように見えないんだよな。拓磨も正気に戻ったゞけだし、こゝはモナド側がちょっかい出して誰か返り討ちに遭うとかそんなのも期待してた。
 珠紀が古文書で見た伝説だと鬼斬丸で鬼を退治したというものだったが、どうも鬼は拓磨みたいだし、鬼斬丸はあの刀だとして、それを鬼である拓磨が持ってモナドを撃退しようとする構図がなんか違うというか。いやもちろん鬼がモナド側であるってのは構図からするとそうなんだけど、じゃぁ拓磨に内在している鬼ってなんなんだろ?。で、結局玉依姫として覚醒するためのフラグもなんなのかよくわからん。珠紀の思いが、あるところで限界線を越えたんだろうけど、それは今まで封印を守ろうと守護五家と苦闘していたときに珠紀が苦悶なりなんとかしたいという思いなりではダメだったんだよね?。それらとの違いが今一よくわからんってなところもある。封印が解けることってのはちょっと覚醒のフラグとも思えなかったな。
 でもまぁそういうのは置いとくとして、鬼斬丸の封印が解けたときに各キャラに去来したものだよね。おそらく珠紀だけが未来を見て、他のキャラは過去なんだよね。未来を視ることができる…というかデザインできるからこそ珠紀がリーダーとして相応しいという主張になっているんだろうけど、ちょっとモナドに去来していた風景を見たかったような気はする。いや、もちろん見せないのがこゝでは正しいので、叶わぬのはわかってはいるんだけどね。
 そういや清乃、前回はなにげに登場してなかったのに、今回はちょっとだけ出番があったな。顔見せキャラと見せかけてその実お助けキャラだったりするのかもとも想像してたんだけどなんとも判断がつかない。
 さて、次回から第2期。第1期の〆として、これで終わるとすればあまりにも欲求不満が溜まるだろというものではあるんだが、万が一不人気で続編が作られないとしてもひとまず区切りはついてたな。「第二章」なんてのがついてたから、第三章とか以降続いてもよさそうな番号のつけ方だけど、さすがにその第二章で終わるんだよね。で、別に現段階での評価をつけておくつもりもないんだけど、でもこの第一章を視聴して思うのは、確かに女の子向けとしてトロトロしてたような気はするんだが、自分的にはそれが充分に間を取っているように受け取ることができた。クサいといえばそうなんだけど、珠紀のリーダーとしての資質の描き方、それに寄り添っていく守護五家のあり様が結構胸にキたよ。こういうのもいゝもんだよねぇ。