ガールズ&パンツァー 第1話

 乙女が嗜む伝統的な武道(ぷ
 こりゃ笑わせてくれる。戦車道とやらの位置づけがもうやりたい放題なんだけど、そこらへんはむしろ潔いというか。しかし、その奇天烈な設定からはあまり軍国ニッポンかっこいゝなんて感じはあまり受けなくて、戦車道勧誘PVを見る限りむしろそういうのをあざ笑うような作りになってた。
 主人公が戦車道に引き摺られる流れはもうこっちが見てる分にはこっ恥ずかしい限り。食堂で主人公を囲んで戦車道のよさを聞こえよがしに語る連中も、いや、武部に五十鈴が生徒会からの回し者にしか見えなくって困った。孤立したターゲットに「トモダチ」を装って近づき、揺さぶって自ら志願させる手練手管は舌を巻くしかない。そうはいっても主人公が決意するまでモタモタされても困るだけなんだよな。で、主人公がイケイケドンドン型だともっと困るわけだ。
 動画はキレイだねぇ。モノは基本CGであって、動きにこだわりが感じられる。冒頭の背景はテクスチャマッピングらしくて、ちょっとこれは萎えるんだけど、これはカネをかける場所ではないので仕方がないだろう。学校の建物を見る限り、これ全校生徒一万人ほどいるだろーなと思わせるんだけど、体育館に集まった生徒を見る限りそんなにいそうもない。で、それだけの生徒数でありながら、あれだけ優遇した条件で釣られてきたのが18人。なんだかなぁ。町が航空母艦上に載っているってのにもビックリ。
 大洗の街の描写は、やはり聖地巡礼を意識したようなものになっていたように感じた。物語は戦車やキャラ同士の描写に終始しそうなんで、あまり街を生かす感じにはならないような気がするが、そのほうが正解かも。まぁさすがに初回だけで判断してしまうのもなんなので、以降に期待といったところか。
 しかしなんだねぇ、これだけご都合主義に徹していながらそれなりに物語に入っていけるってのも全力で不思議に思うしかない。シリーズ構成も脚本も吉田玲子なので、あゝなるほど鉄板だわと思うものゝ、小中学生の頃WLやMMをそれなりに作ったという昔取った杵柄が血を騒がせさせるのか?。