夏色キセキ 第9話

 双子なのに発育に差が!。
 よかったな、緑にピンク。姉の落ち着きぶりがまたね。
 うーん、これは唸るしかない。金髪の別れと双子の別れが対になっていて、この構造にはビックリした。宿についてからの父親に対する期待を目にして金髪が自分の思いだけを優先させてよいものやら等去来するものがあったんだろう。あそこで父親に対するモンペみたいな態度だったらさすがに物語にならないんだろうけど、まだ見ぬはずの自分に対する人懐っこさもまんざらでもないというか、悪くないよなといったそういうものがすべて一度に受け止めなきゃならなかったろうから、気持ちを整理するのに大変だったに違いない。
 そしてそれが今まで無くても物語として成立するはずのキセキですよ。見えないことによって裏表の無い感情を目にすることができ、それが彼女の不安を整理させて元に戻るという構成がまたね。これはたしかに消えなかったらこれほど感動的にならなかったに違いない。が、自分としては金髪は消えないでストーリーを作るべきなんじゃと思ってしまう。そうはいっても、キセキが必要とされる理由が今までゞ一番説得力があったと思う。
 しかしなんだねぇ、開始当時はやはりキセキの現われ方に疑問が拭えなくてこりゃ惰性で見続けるしかないかもと思っていたんだけど、中盤から自分の中ではえらい化けっぷり。最初の頃は日常だったのが、金髪の引越しが迫ってきて非日常になってはいるんだよな。状況設定とか切り取り方はうまいというしかない。