緋色の欠片 第5話

 美鶴、珠紀の起きるタイミングに合わせて朝食を出してたのか。
 その出した朝食喰ってたら間に合わないのはわかってるだろうに。しかし、いつもの時間に朝食を準備して起こしに行かないのな。それは即ち美鶴の行動はなにがなんでも珠紀に合わせるってことなんだけど、それだけ珠紀はリーダーとしての間違いのない決断・行動を示すべきってことになる。まぁ今の段階で朝食を出すタイミングに気付いていないから珠紀もまだまだってことだろうけど、それが覚醒の条件ってわけでもなさそうだな。
 モナドを前に理念を語る珠紀の姿がまたリーダーシップのありうべき姿を示しているんだろうな。部下の前では目的の確認というか、相手に対する宣言というか。あそこで話し合うんだったらもうちょっとモナド側の目的はなんなのか確認してもよさそうと思ったりするが、視聴者視点ではあそこで話し合っても交渉決裂なのはわかりきっていることなんで、まぁフツーに順当な流れだろう。しかし覚醒の条件ってなんなんだろうな?。守護五家とのつながりは確保したようだし、あと必要なものといったら鬼切丸の真実を知った上での覚悟なのかな。自分もそうだが、婆サマに封印が大事だと言われてハイそうですかとスグ納得できるもんでもないわな。鬼切丸が失われたらどうなるかという切実な危機感がないと、覚醒抜きにしても本気にはなれないだろうし。封印を守る守護五家のメムバーが危機に晒されるのを防ぎたいという気持ちと鬼切丸の封印を守りたいという気持ちは今のところ密接な関係性があるという描写でもないし、やっぱ封印がかなり破られて世界の終焉が垣間見えてそれじゃいけないってぐらいに切羽詰らないとダメなんかね。
 さて、鬼切丸とか、その正体は底なしの欲望ってとこなんかね?。ロゴスとか欧米の強欲資本主義のメタファーのように見えてしまうが。じゃぁ珠紀と守護五家はさしずめ日本の奥ゆかしさとかの精神性なのか?。いや、政財界を見る限り、日本にそういう精神性なんてとっくに失われて久しいと思うがね。バブルあたりで地獄の釜が開き、子鼠カイカクあたりで猖獗を極め、今またその底なしの欲望の再来を見ているような気がするんだが。少なくとも子鼠安倍あたりはモナドに抵抗もせず全力で協力する類のモノだろうし。