まぁ確かにテコ入れ回と言われゝばそうなんだろうけど。
なんで最終回にナクル回を入れるのか？と訝しがりながら視聴してた。途中気がついたのは、ナクルは近次郎-スバル(奏)-宇佐美ラインのメインストリームから弾かれており、背景と化していたのでその埋め合わせ的な流れなんだろうなと気がついた。前回までの一連の流れで、ナクルと近次郎を接近させてしまったら話がボけるので、こうやって外伝的につけたすしかナクルを際立たせることが出来なかったんだろう。なら初めっから出番なしで話を組み立てたら良さそうなもんだが、ヘンな話、ナクルを除くキャラクターは全員が情緒的な貸し借り関係が構築されてしまっており、それから超越した存在に乱入してもらって全体の雰囲気を和やかにするというか、息苦しさを軽減させるという目的があって、確かにそういうのは必要かもしんない。で、物語中で一人だけ軽く扱うというのは、本作品では疎外を嫌う以上、必ず見せ場というか、ナクルも大切に扱われるべき存在というのを示す必要があって、それが今回のような構成になったと思われる。
しかし、やっぱり最初っから最后まで通して一つの物語であるって作品を見続けているせいか、つけたしのような構成に見えてしまって複雑な気持ち。担当回が与えられてもナクルはメインストリームに入れることが出来ない以上、メインキャラほど距離を詰めてはいけないし、かといっていゝ話にせねばならずという中途半端な感じがもどかしい。なかなかキャラを使い切るって難しいね。社会での人間の立ち位置もそうなんだろうけど、あくまで役に徹っせさせるべきか、キャラ全員を大切な存在として活かし尽くすというのはなかなか難しい。それこそ社会での個人だって、関わる事柄すべてにステークホルダーとして深く関わる必要も無いしでねぇ。
一応評価は前回に書いてあるとおり変更はなしということで。
