貧乏神が! 第1話

 撫子の芸の細かさにビックリ。
 うーん、貧乏神主体とはいえ、てっきり猫神やおよろず系のごった煮作品なのかと思っていた。が、どうやら主人公と貧乏神の二大巨頭で話は進んでいくらしい。執事はキャラが濃く、イジりがいがあると思ってたんだけど、いきなり退場らしい。というか貧乏神とその立ち位置を交代したってことなんだろう。
 キャラが戯れるお話なのかと思っていたんだが、テーマはモロ格差問題になっていて、しかも不特定な権力者ってんじゃなく、キャラそのものが対象になっている。不幸だとか幸せだのが、直接的にやりとりされている。台詞は本音ぶっちゃけだし、遠慮が無い。カネや才能を持っていることがよいことなのか、それとも友人がいないことが幸せなことなのか?とか、価値をどう捉えるか?という提起もされており、ギャグの体裁をとってはいるものゝ、かなり真面目なつくりになっていた。お涙頂戴部分が安っぽい感じもしたが、初回でキャラの認知度も低いので、むしろこのぐらいじゃないと視聴者を振り回せない。
 前向きな作品を選ばなきゃと思っていろいろ捜したのだが、結構悩んだ。かといって内容の薄い萌え作品だとちょっとなぁと思って、そういうのを避けて選んでみたら、なんか大正解のような。