モーレツ宇宙海賊 第12話

 うーん、よくわからん解決だな。
 なんか前に『モーレツ宇宙海賊』第12話・・・もうこれが最終回でも違和感なかったな魚拓を目にしてたんで、どんな感動回かと思ってたんだが、こみ上げてくるものはあるものゝ、カタルシスというほどでもなかった。グリューエルが王家は必要とされていないから人工子宮を破壊という目的はわかったんだけど、グリュンヒルデの目的がよくわからん。上記リンク先には姉の阻止とか書いてあるが、グリュンヒルデも気を失わされていたので、なんとも言えないな。というかあの描写だとグリューエルより先に人工子宮から王位継承者を持ち出すぐらいにしか見えない。
 やっぱセレニティの政情がよくわからんところが原因なのだろうと思ってみる。どうもグリューエルの目的はセレニティの王制廃止のように見えるんだが、第7皇女程度にそれが叶うのか?ということもさることながら、そもそも国民の皇族に対する感情ってどうなんだろ?とか色々思いを馳せるところがある。経済危機を解消するために黄金の宇宙船からいろいろ持ち出したとか言ってたし、もしかして国民って王族にたかるクレクレ厨だったりしないのか?とも想像してしまう。仮に王制じゃなくても、現在の地球上の共和制を名乗る国の政治屋にホント、ロクなのがいないんで、グリューエルより高位の皇位継承者がどうなのかよくわかんないが、彼女を見る限り王族は割と国民に慕われてるんじゃネェの?とも思ってしまうしな。
 しかしお宝が王族の人工子宮だというのはちょっと思いつかなかったな。明かされるまでなんらかの情報とばかり思っていた。でも日本を見る限り、万世一系とか偏重されるんでなんか納得。とはいえ天皇がそれこそ血統を保っているか?と言われゝば、少なくとも3度くらい血統が途絶えていることがわかっていて、それほどでもいう部分はある。海外なんかだとそれこそ血統が途絶えるのは当たり前なんで、せいぜい数百年程度の血統ぐらいしかありがたがられないんだけどね。日本にだけ許される王族の血統重視といえるだろう。まぁ明治時代ぐらいまでは権力者だって血統がた易く絶えて、やれ養子だのをポンポン受け入れてたから、実際には血統というよりは血統に付属している権力に擦り寄ってるだけなんだけどな。
 うーん、なんだろ?、なんかもやもやしたものは拭えないな。グリュンヒルデ側が降下してきた時に、なんでシュニッツァーは攻撃しないんだろ?と思ってたら、確かに示し合わせていたという種明かしはされてたんだけど、事前に執事と秘密通信だとかなんか腑に落ちん。視聴者には明かされていないセレニティの政情、王室内部の情報をかなり細部のところまで茉莉香(というか弁天丸クルー)は知っていて、おそらくグリューエル・グリュンヒルデの目的はこうだ!という確信があったのだろうが、結果オーライの果実を人工子宮最後の一人の尊い命に還元されてもなってのが正直なところ。まぁそこらへん次回あたりに示してくるとは思うので、やはりじっと我慢の子でいるのが吉なんだろう。
 今までもリアリティ云々言ってはいるのだが、情報を隠す事によって悶々させるってのも手法だろうし、なんだかんだいって面白いのは確か。娯楽モノの要素は強いけどね、まぁ真面目な文学モノを期待するのも野暮だし、子供向けの作品にあれこれ注文つけるのも大人気ないというか。