クイーンズブレイド リベリオン 第3話

 ルナルナって、ふたなりなのか。
 月のときは女で、太陽のときは男ってことなのかな。で、性別を自分で自在に変えられるとでもいうのか。
 アンネロッテ放浪するの巻。彼女の言い分を聞くとノブレス・オブリージュ精神の旺盛な(肥大した)感じに見受けられる。日々の糧はどうやってるんだろう?という疑問はあるが、売名行為ではないんだよね?。まぁ蓄えがあるとして、私利私欲を排除して自分の力でやれる精一杯のことをするというのはどう考えても現代のエスタブリッシュメントに欠けている要素ではある。どこぞの総理大臣のように貧乏人からなけなしの金を奪っているのとは対照的。
 ルナルナのいた村は言うなれば寂れた一地方であって、運命の人云々は、他力本願で英雄を期待する現代日本の有様とよく似ている。そしてその英雄が男で無いというだけで監禁するって保守性もなんの裏づけの無いプライドだけが肥大している日本の地方を表していて面白い。
 霧の正体だとか、それが怪物だったとか、果たしてなんのメタファーなのかずっと考えながら視聴していたのだけども、今一ピンとこない。ルナルナの村は日本のありとあらゆる地方を表していて、単にアンネロッテがあの村をテストケースとして助けるといった概説的なものなのかもと思ってしまった。怪物が神殿に吸い込まれたことをみると、怪物を生み出していたのはあの村自身ということも考えられるのだが、ちょっと読めないな。全国を遍歴して治水などを施してまわった空海と重なっちゃうんだよな。ルナルナがついていったのも、アンネロッテの行動に賛同して協力者ができましたってだけのように見えた。
 しかしまぁお色気描写は相変わらず過剰であまり必要性を感じないな。肌の露出を極限に大きくするにせよ、これ見よがしなものでなく、本人達が気付かない無邪気さを表すデザインにすりゃいゝのになと思ってしまうんだが。日本は幕末期に来日した外国人がいろいろ書き残しているんだが、わりとあけっぴろげで乳をはだけて赤ん坊に授乳するだの、海女はあまり着替えを気にしていなかっただのあるんだから、扇情的なコスチュームにする必然性をあまり感じないのだが、でもまぁゲームブックとしての元ネタ自体が変態コスで売っているからこれまた難しいんだよね。