咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A 第2話

 己のリハビリのためにコーチを…。
 そこは黙っておくべきだろとか思ったんだが、それを内面に秘めたところであとから説明するほうがもたつくんだろうな。新メムバーもなんかとんとん拍子に集まったって描写になってたし、恐るべし田舎の情報網というべきか、いや何といってもメムバー集めに手間取ってちゃ話が前に進まんでしょって感じもするが。
 なんか前期をかなり忘れてしまっているのだが、自分の拙い記憶だとこの作品ってあまり組織内不和が描かれないように思う。メムバーの誰かヾ切羽詰ってあたふたってのはあったような気がするが。自分なんぞはお勤め人をやってるわけで、能天気なプラス思考は却って有害ぐらいにしか思っていないんだが、この作品はあまりそういうのが気にならない。前回も述べたとおり、理念の提示がよく考えられているが、全国に行ってかつての仲間とplayをするということが、目標として絶妙なんだよ。インターハイ出場というのが、他校を「倒す」のではなく、あくまで勝ち「上がる」というものになっていて、対戦スポーツにありがちな、相手の足を引っ張るというマイナスイメージが弱まっている。とはいえ、やはり勝つためには相手を凌駕しなくてはならないわけで、やはり倒すことには変わりがないわけなんだが。でもよく考えてみると、麻雀って牌の引きが純粋に運だと考えると、あまり他人の足を引っ張る要素ってのは、実は対戦スポーツより少ないんだよな。
 しかし、ホント気持ちが昂揚するな。止め絵が象徴的になっていて、これでもかというほどにテーマとのリンクがなされている。いや、もともと麻雀漫画って、ポージングからして象徴的な止め絵が多い…というかそればっかりなんだけど、アニメになっても効果的になっちゃってるな。ある意味必殺技を叫んでポージングを行う少年漫画と同じなんだよな。
 声優に関しては今回馴染んじゃってた。いや、なんつーか@進藤尚美の存在感がすべてだな。若手声優がピーチクやってゝも場を〆てくれるというか。いや、若手声優がピーチクやってるわけでもないんだが。まぁ声量自体はミキシングでなんとでもなるんで、問題があったらちゃちゃっと修正が出来るわけではあるのだが。
 あとやっぱ音楽がいゝねぇ。前期も結構気に入っていたのだが、改めて聞き直すとOP・EDともちょっとちゃちな感じがしてしまった。ノリノリの作風自体は変わらないが、作を重ねるごとにレヴェルアップしていくような気がする。