クイーンズブレイド リベリオン 第11話

 アンネロッテには既に妹達によるハーレムが完成しているからな。
 ラス前。これはこれで面白いんだけど、次最終回とは思えない盛りあがりだな。というか、視聴者の感情をコントロールして感動・泣かせの要素を物語のフォーマット通り配置して、機械的に「ほら、感動するだろ?」という作りにしているより、このように各場面、淡々と会話させて視聴者に冷静さを失わせないようにする構成のほうがよっぽど良い。ルナルナの戦いのシーンの嬌声も、度を越しているが故にわざと興奮させないようになっており、だからといって一番伝えたいことはピンポイントで残しているという鮮やかさ。今まで、自分はあざといエロ描写はわずらわしくて要らないと思っていたのだが、今話はちゃんとあざとさはあるのにそれをほとんど感じなかった。
 いや〜、なんていうかね、この作品を視聴対象にしたのもそれまでのシリーズの脚本を評価していて、たぶんこれも悪くないだろうという予想があったからなんだけど、正直最初の数話はのったりした進行で「大丈夫か?」と思っていた。が、終わりに近づくにつれ「やっぱり」といった感じは強い。キャラたちのコスチュームにあざとさを感じて、初めのうちはぱっと見「卑なるもの」という印象しかもてなかったのが、今や自分の中では「貴なるもの」にしか見えない。現時点での彼女達の「キレイ事」な台詞を一笑に付すことなんてゞきなくなっちゃってるもんな。これは現実社会ではにこやかな受付嬢や親切なコンパニオンが一皮向けばその実態はやさぐれたねーちゃんだったりする*1という倒置とは逆方向で面白い。人間の差別性を利用した話作りではあるんだが、じゃぁダメか?と言われると、大いに結構ジャンと思ってしまう。
 あ、ユイットって(リトル)エルフなんだ。

*1:社会人になると、そういう姿に深い同情を抱くようになると思うんだが。