ラストエグザイル-銀翼のファム- 第12話

 ツンデレにクマさんぱんつかよ。
 グラキエスのディアン萌え萌え担当回。あの寒そうな地でイチジクやモモはねぇだろと思いつゝも食事の描写にほっとするな。まぁグラキエス語ってのはほゞロシア語で確定なんだろうが、ディアンが羊を〆ているところなんぞ、なんか建国期のロシアを髣髴とさせる。
 しかし今回のお話は異邦人との交流にありがちな描写そのもので、やっぱ胸にクるな。本当なら敵対関係にある外国人と機密を暴露するかもしんない行動なんてもってのほかなんて思いそうなもんだけど、異国の地でいざ相手の好意に触れるとそんなことどうでもよくなってくるところなんかね。自分の思うところが通じないところがもどかしかったり、なんか通じ合える場面があったりすると、なんかコミュニケーションそのものが楽しくなってくるんだよな。気分的にうわついたものになっちゃうんだけど、それが妙に心地よかったり。
 自分なんかはこの作品だと吊り橋効果を利用した異国間交流という形にしてくると思っていたので、なんか和んじゃったよ。で、自由に空を飛びたいファムと祖国防衛のために空を飛ぶディアンのすれ違いが「あ゛〜、そうだよね〜」と妙に納得させられた。ファムはファムで能天気なんだよな。鯨取りにしたってやってることはいつ排除されてもおかしくないほど危険なんだけど自覚してない。で、ディアンは巫女だからといって自己犠牲と奉仕の精神に富んでいるわけでもなくって、かなり冷静だし。で、そのような真逆の二人が互いに影響しあうんだろうなという妙味がありで。