ゼロの使い魔F 第8話

 こゝで使い魔にしちゃいますか。
 次号予告でタバサが戴冠とか言ってたし、なんか淡々とイヴェントをこなしているって感じがするな。あと4話だから仕方がないのかな。前述した通り、大きな物語はもう終わっていると看做すと、いわばジョセフ以降のお話は後日譚でしかないのかも。ほら、もうルイズと才人の関係性は固定しちゃったし。
 今回のお話の構成要素を抜き出してみると、蛮人に理解のあるエルフと理解のないエルフがいて、急進的な行動で物語がドライヴされている。エルフ達の名前がアラビア風なのはそういうのを意図してるのかな?。あと、魔法学院の態度は不殺。相互理解の前にまづ逃亡。才人とルイズの間は大体誤解やすれ違いが多いのだが、それ以外のキャラはやたら物分りがいゝのはさすがに尺の関係だろう。解決はデウス・エクス・マキナっぽくてなんともな。自分はてっきりティファニアがさっそく虚無の魔法をつかって窮地を脱するのかと思っていたよ。
 うーん、提案要素は悪くないんだが、小粒が揃っていてパンチがないせいか、どうも迫るものがないなぁ。まぁじっくり考えさせる構成になっていたとしても、そうそう訴求力がでる類のものでもないんだが。やっつけ仕事って雰囲気でもないんだが、とにかくすっ飛ばしているって感じが強い。せっかくテーマはわかりやすく、そのかわり考えの幅の許容度は広く取っているんだから、もうちょっとじっくり提示して欲しいと思ってしまうが、尺が足りないわけでなんともしがたいな。本来ならじっくり討論すべきところを宿題にされたって感じだ。