ゼロの使い魔F 第7話

 二人のバカップルぶりへのデルフリンガーの怒りは、自分も同感だったよ。
 なんかヘンな感覚がある。予定調和にズッコケなお色気、ちょっとホロリとさせられるエピソードにと羅列すると、型通りの萌えアニメなんだけど、そのわりに世界観はあまり破綻していないし、考えさせられる何かはある。まぁバランスの取れたエンターテインメントといったところだろうが、割と自然に視聴できるんだよな。最終シリーズともなれば、強大な敵を登場させてラストはクライマックスか、ラス前でクライマックス・ラスで後日譚って構成がフツーなんだが、この作品ってもうあと残り半分なのにそういうフォーマットに従ってない。再登場した元素の兄弟もラスボスとしては妙に物分りがいゝし、新登場のエルフも敵という印象はない。強大な敵というのはむしろタバサ叔父であって、そのミッションはもう終了してるしな。
 で、回収していない直近の伏線としてはティファニアの使い魔問題。今のところ彼女の使い魔が才人だろうと彼以外だろうと、それが物語をドライヴする力とは考えにくいし、元素の兄弟もエルフも倒すべき相手でもなさそう。才人はルイーズとはくっついちゃってるし、くっついた後のドタバタを見せているだけだろう。ハーレム展開だとして、じゃぁ他の女キャラとの接近具合も、かなりお腹一杯って感じだし、かといって新ヒロインってタイミングはありえない。魔法学院の仲間との絆もできちゃってるから、あとのミッションってなんだろ?。世界を変えるってったって、才人は救国の英雄になっちゃってるから、そういうのもミッションとして成り立ちにくいよね?。まぁ今回湖底に沈んだF-4Jで、元の世界に帰る云々もあるんだけど、帰ってどうするの?って問題もありで。終わりなき日常をグダグダ過ごすのも、それはそれで悪くないんだけど。