今回は喰う描写は無し。
さすがにED画像がいつもと違ってたから特別な回なんだろう。ファムの後を追わなかったジゼルは泣き出すし、盛りだくさんといえばそうなんだろうな。
戦闘描写はかなり戦史が混ぜこぜになっていて、まぁにやりとさせられるというか、このごった煮にあきれ返るというか、結構やっちゃった感は大きい。シルヴィウス自体が潜水艦と仮装巡洋艦と空母の三役をやってるし、シルヴィウスのヴァンシップ隊は航空機の対艦攻撃運用を模しているし、しかもグラキエスはロケット戦闘機の実戦配備だろ。作戦の基本線はチャンネルダッシュだし、前作同様カッコいゝシーンの継ぎはぎ感が半端ない。とはいえ、どうせシルヴィウスの脱出成功は物語上規定路線にならざるをえないんで、そこらへんのリアリティを求めてもしょうがない*1ところではある。いろんなガジェットを出してくる割には、どの手段も戦闘を確定させる決定打となりえていないのも節度ある描写だと思うし。
しかしなんといっても今回はタチアナ艦長のありように痺れるねぇ。実際に働いていると身内を切り捨てて身の安全を図る*2管理職のあまりの多さに閉口するんだけど、こういう指揮官とか憧れるわ。サドリ元帥の立ち居振る舞いもどっしりしたもんで、ファム・ミリア(・ジゼル)の子供組と、彼ら大人組の対比がなかなか。銀英伝とか他の作品だと、主役を引き立てるために敵を間抜けにしちゃったりするが、自分も相手もキチンとしていると、いかにも死力を尽くした戦いといった感じで堪らんな。
グラキエスはロシア語か。声優がそれっぽく演技していてこれまた堪らんな。